NHKスペシャル人類誕生の第1回を録画しておいて見てなく、やっとみてものすごく勉強になった。というので書きましたが、2回目もやっと見ました。
第1回は、人類の起源はアフリカにあり、どのように進化してホモサピエンスになったのか。なぜ繁栄したのか。という内容でした。
第2回は、「最強ライバルとの出会いそして分かれ」です。
題名がそそられます。
ホモ・サピエンスの最強ライバルとはネアンデルタール人。なぜネアンデルタール人が絶滅し、ホモ・サピエンスだけ生き残ったのか。という内容です。
やはり心がザワザワしてしまう。のは私だけか?
ネアンデルタール人
人類誕生の地アフリカから広がり始めたホモ・サピエンス。その前に立ちはだかったのが、ヨーロッパに君臨していた全く別種の人類ネアンデルタール人です。
ヨーロッパ人の祖先とも言われていたネアンデルタール人ですが、現在は、私たちとは全く別の人類だと分かっています。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは同じ祖先、ホモ・ハイデルベルゲンシスから枝分かれし、ネアンデルタール人は主にヨーロッパで進化し、その後アフリカで誕生したのがホモ・サピエンスです。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは1万年にわたり同じ土地で暮らしていたことも明らかになっています。
人類学者はこう語っています。
「もしネアンデルタール人とサピエンスが1対1で戦えば、ネアンデルタール人が勝つでしょう。しかし、ネアンデルタール人はなぜか敗北していったのです」
そんなネアンデルタール人とホモ・サピエンスはどのように出会ったのでしょうか。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの出会い
ネアンデルタール人は何万年もの間、スペインから中央アジア、シベリアなど広大な地域に暮らしていたんだそう。
しかし、中国や東南アジアにいた別の人種と出会ったことを示す証拠はないんだそうです。
その中で。ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは中東地域、エルサレム付近で出会ったことが分かってきました。
きっかけとなったのはイスラエル北部にあるマノット洞窟での発見です。そこで、5万5千年前にホモサピエンスが暮らしていた痕跡が見つかりました。
そして、この洞窟からわずか40キロのところ、アムッド洞窟にネアンデルタール人が住んでいた跡が見つかっています。
今まで、この時代にはネアンデルタール人とホモ・サピエンスは遠く離れた場所で暮らしていたと考えられてきました。
ハーシュコヴィッツ博士はこう語っています。
「この発見には飛び上がるほど驚きました。つまり、私たちの祖先とネアンデルタール人が同じ時間に同じ場所で隣り合って生きてきたことを示す初めての証拠なのです」
共通の祖先から進化したネアンデルタール人とホモ・サピエンス。先にアフリカを出て独自の進化を遂げたのがネアンデルタール人です。
その10万年後、アフリカで誕生したのがホモ・サピエンス。
やがてサピエンスもアフリカを出ますが、その直後に早くもネアンデルタール人に出会っていたのです。
サピエンスが出会ったネアンデルタール人はどんな人類だったのか
近年、世界最古のストーンサークルだとされる、奇妙な石のモニュメントが新たに発見されたと言います。
その目的は分かっていないそうですが、複数のネアンデルタール人が一緒に石を並べていたと考えられています。
ショベール博士はこう語っています。
「この遺跡は400個もの鍾乳石のかけらでできています。ネアンデルタール人が鍾乳石を砕き並べたのでしょう」
こうして見直されたのが、ネアンデルタール人の知能。従来考えられていたよりはるかに知的だったのではないか?という事です。
「ネアンデルタール人の頭蓋骨はホモ・サピエンスより明らかに大きいのです。つまり、とても大きな脳を持っていたのです」
さらに、言葉を話すのに欠かせない舌骨や耳小骨などを詳細に調べた結果、しゃべる能力があった可能性が高いことも判明されているとのこと。
分化的な行動を行っていた証拠も次々に見つかっていて、スペインの遺跡で発掘された貝のペンダントはホタテ貝で作られたもの。クロアチアで発見された腕に巻いたと考えられるブレスレットは鷲の爪で作られていたんだそう。
そして、動物の皮を加工して身にまとっていたことも分かっています。
その根拠となるのが、フランスのレ・コッテ遺跡で見つかったリソワールと呼ばれる道具です。
バイソンの骨などでできたこの道具は、動物の皮を加工したために使われていたと考えられています。
かつて、体は頑丈でも言葉を持たず知能も低いと考えられていたネアンデルタール人。しかし本当は屈強な体に高い知能を併せ持つ人類だったのです。
マリー・ソレーシ博士はこう語っています。
「今、人類史にパラダイムシフトが起きています。かつては私たちが賢く優秀だったから生き残ったと考えられていました。しかしそれは間違いだったのです」
ネアンデルタール人の特徴
身長は150センチ~170センチほど。体重はおよそ55キロ~85キロ。脳容積の大きさもホモ・サピエンスよりも大きいことがわかっています。
がっしりとしていて胴長短足だったというネアンデルタール人ですが、それは気候に関係していたんだそう。
ネアンデルタール人は、30万年前のヨーロッパで進化してきましたが、そのころヨーロッパでは氷期の真っただ中で、マイナス30度くらいになるとても寒かったんです。
ネアンデルタール人の筋肉の大きさや胴長短足はそれに対する適応だと考えられるそう。
筋肉は寒いときに震わせると熱が出ます。筋肉が大きい方が熱を発しやすいのでしょう。また、熱が放散するのを留めるため「アレンの法則」と言って、寒冷地では体から突出した部分が短くなると言う特徴もあるそう。
ネアンデルタール人の特徴は肌や髪の毛の色にも見られます。
アフリカを出たホモ・ハイデルベルゲンシスはヨーロッパでは苦戦を強いられます。
ヨーロッパでは緯度が高いため日差しが弱く日照時間も短い。肌が黒いと日光を吸収しにくくビタミンD不足になってしまい、くる病などの骨の変形などにも悩まされたと言います。
そこで、何代も少しずつ時間をかけて肌が白くなり環境に適応していったとされています。
人類の体の変化も環境や気候に合わせて進化していったんですね。
ネアンデルタール人はどんな暮らしをしていたのか
ネアンデルタール人が繁栄していたのは、氷期のヨーロッパです。冬の気温はマイナス30度にもなり、当然食料は乏しい時代。
この環境を生き抜くために、ネアンデルタール人は独特の狩猟方法を編み出していたと言います。
300個以上の化石を分析したチャーチル博士は、骨の多くに見られる怪我や骨折の跡に気づきました。
これは、ネアンデルタール人が獲物に接近して狩りを行っていた証拠だと言います。
「骨に残された傷は、ネアンデルタール人の狩りが肉弾戦だった証拠です。彼らはとても力が強かったのです。動物で言えばライオンのような存在でしょう」
遺跡には、投げ槍や矢につけるような小さな石器も見つかっておらず、これも接近戦で狩りをしていた可能性が高いと考えられる要因だそう。
一方ホモ・サピエンスは
ネアンデルタール人比べ全身の骨が細く力が弱かったサピエンスは、全く違う方法で獲物を取っていたと考えられているんだそう。
大型動物に挑む強い力がなかったため、小型動物を捕まえ何とか命をつないでいたんだとか。
知能は同じくらい、肉体はネアンデルタール人が勝っていた。ではなぜネアンデルタール人が絶滅したのか。なぜサピエンスが生存競争に勝てたのか?
気になりますね。
ホモ・サピエンスの繁栄は道具にあった
4万3千年前のヨーロッパでは、サピエンスの狩りは様変わりしていたそう。仲間同士で動物の群れを追い込んで、道具を使って合図していたと考えられています。
このときに重要になったのが「道具の革命」です。
なかでも究極とされているのが、切り込みに槍を引っかけて投げるとてこの原理で遠くまで飛ばせる「アトラトル」という道具です。
アトラトルは、手で投げたよりも2倍も遠くまで飛ばせる画期的な道具だそう。
つまり、近づかなくても狩りができると言うわけです。
この時代のサピエンスの遺跡からもその証拠が見つかっていて、サピエンスの暮らしを根底から変えたと考えられています。
また、アトラトルだけではなく道具を革新することにたけていたとされ、石器を年代順に並べるとどんどん繊細になっていたことが分かると言います。
鋭利なタイプや、骨に石器を埋め込んだ槍先など、弱い力を補うために複雑な道具を生み出していったんですね。
石器の進化は脳の進化とも言えるそう。
「精巧な石器を作るために脳が発達し、脳が発達したから精巧な石器を作れるようになった」
これを「共進化」というそうです。
一方ネアンデルタール人の石器は、25万年もの間ほとんど変化がなく、繊細なナイフのようなものは生み出せなかったと言います。
この違いはなぜ生まれたのでしょうか。
サピエンスとネアンデルタール人の道具の差
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の遺跡を比べることで、その理由が分かってきたと言います。
サピエンスが暮らしていたとされるフランスのカスタネ岩陰遺跡。ここではかつて、崖の下には500平方メートルほどの広大な空間が広がっていたそう。
石器や人骨の数から、多い時には150人ほどが一緒に暮らしていたと考えられています。
ネアンデルタール人はどうだったのか。
長い間ネアンデルタール人が暮らしていた、スペインにあるエル・シドロン洞窟遺跡。
ここから出土した骨から、サピエンスよりも小さな集団だったことが分かったと言います。
マルコ・デ・ラ・ラシージャ博士はこう語っています。
「ここに住んでいたのは13人のネアンデルタール人です。彼らの集団は多くても20人ほどだったでしょう」
DNA鑑定で、全員が血縁関係にあることが判明しているそうで、そのことから、ネアンデルタール人は家族単位の小さな集団で暮らしていたことが分かります。
道具の差は集団の差
この集団の大きさの違いこそが、道具を革新する能力の差につながったと言う研究者がいます。
ロビン・ダンバー博士はこう語っています。
「たとえばアインシュタインが何かを発明したとき、集団が大きければ多くの人がそれを使えます。でも、ネアンデルタール人は新たな道具が作られても、多くの人に広めることができなかったのです」
画期的な道具が生まれても、ネアンデルタール人の家族単位の集団では広まらない。一方、サピエンスのように大きな集団では多くの人に広まり、改良も進んでいくと言うわけです。
また、ネアンデルタール人に比べ、サピエンスの方が色々なものを食べていたことも分かっているそう。
食べたものが歯に詰まり、それが化石となってそれも分析するという。
ローズマリーなどの香辛料が入っていたんだそうですよ。
さらに大きくなったホモ・サピエンスの集団
ロシアのウラジミールのスンギール遺跡は3万5千年前の遺跡で、サピエンスの集団はさらに大きくなっていたと言います。
400人にのぼる非常に大きな集団だったそう。これが社会の始まりともされています。
なぜこれほど集団が大きくなったのか
遺跡から発掘された装飾品がその謎に答えます。
「これはマンモスの牙で作られた世界最古の指輪です。こちらは50匹のホッキョクギツネの歯でできた頭飾りです」
精巧な装飾品は、死者のための埋葬品だったそう。
この頃には、死後の世界に思いをはせ原始的な宗教のようなものが生まれていたと推測されるそうです。
ウラジスラフ・ジテニョフ博士はこう語っています。
「この装飾品には特別な意味が込められてます。彼らは死後の世界を想像する力を持ち始めたのです。つまり当時、宗教的な考え方が広がっていた証拠なのです」
原始の宗教の痕跡は、この頃のサピエンスの遺跡から相次いで見つかっていて、フランスのショーヴェ洞窟では洞窟壁画の中に描かれた現実にはない不思議な生き物が描かれています。
上半身は動物で足は人間という謎の姿をしています。一節には、儀式をとり行うシャーマンの姿だとも言われているんだそう。
これはサピエンスが目に見えないものを想像する力があったという証拠とも言えるそうです。
また、洞窟の壁画や彫刻は、この場所を特別な場所と位置付け、集団の結束を高めるためだったのではないかといいます。
この宗教こそ、人々を結び付け巨大な社会を生み出す原動力になったと考えられています。
ロビン・ダンバー博士はこう語っています。
「宗教は人々の間に強い絆を生み出しました。人類は宗教を使って非常に大きな社会を作って行ったのです。
闇に包まれた洞窟の句を想像してください。神秘的な世界が生まれたはずです。人々は共に歌い踊り儀式を行うことでつながりを深めたに違いありません」
同じものを信じることで生まれた強い連帯感。強固な集団の力がその後サピエンスを救うことになります。
集団がホモ・サピエンスを救った
ヨーロッパを襲ったハインリッヒイベントと呼ばれる巨大な気候変動は地球規模の異変です。
当時、北アメリカを覆っていた巨大な氷の塊が海へと暴落し、その影響で海流が変わり、ヨーロッパの気温が急激に乱高下を始めたと言います。
極端な暑さと寒さがときには10年単位で入れ替わり、森は消え生き物は激減していったとされています。
サピエンスはこの大きな危機を乗り越えたのは、集団同士の交流です。
ロビン・ダンバー博士はこう語っています。
「宗教は何千キロも離れた人々を結び付けました。そして、150人をはるかに超える数千人の社会が誕生します。
たとえば、食料が全く足りなくなった時も、宗教で結ばれた遠く離れた仲間同士が互いに助け合ってこの危機を乗り切ったのです」
こうして気候変動を生き残ったサピエンスが、ヨーロッパでの勢力を拡大する中、ネアンデルタール人の生息域は徐々に狭まっていきました。
ネアンデルタール人の絶滅
小さな家族単位の集団だったネアンデルタール人は仲間の助けを受けることができずに孤立していきます。
わずかに残った森で、数少ない獲物に頼るしかありませんでした。
しかし、その肉弾戦の狩りは常に死と隣り合わせ。狩りで命を落とすものも多く、ほとんどが30代までに亡くなったと推測されています。
これでは大勢の子供を育てることも難しいとされています。
また、ネアンデルタール人は大きな体を維持するために十分な獲物が必要で、急激な寒冷化により獲物が激減し狩るのが難しかったとも。
スティーブン・チャーチル博士はこう語っています。
「ネアンデルタールは体が大きく、大量のエネルギーを必要としてきました。長い時間をかけて氷期に適応した体になっていたのです。しかし、それが結果的にあだになりました」
2、急激な寒冷化で動物が激減、食料確保の困難
3、食料不足により大きな体を維持できなくなった
4、子孫を残すのが難しくなった
5、狩りの時のダメージも大きい
ん~。進化した結果、それが原因で絶滅に導いてしまったネアンデルタール人。何とも切なくなりますね。
それにしても、地球ってすごいって思っちゃいますね。そして、その地球に今暮らしている私たちは偶然という奇跡なのかもしれませんね。
ネアンデルタール人終焉の地
ヨーロッパの南端。イギリス領ジブラルタルのゴーラム洞窟が、追い詰められたネアンデルタール人が最後に暮らした終焉の地だったと考えられています。
ホモ・サピエンスが大きな社会を築き始めた頃、ネアンデルタール人は、ここで最後の時を迎えようとしていました。
サピエンスがアフリカを出た7万年~5万年前には、ネアンデルタール人の人口はすでに7万人にも減っていることが判明しているそう。
ジブラルタル博物館、クライブ・フィンレイソン博士はこう語っています。
「彼らが最後の日々に何を感じ世界をどう見ていたかを知ることはできません。しかし、ネアンデルタール人も私たちと同じように悲しみや怒りといった感情を持っていたはずです。おそらく最後の一人は、とてつもない孤独を感じていたでしょう。とても悲しいことです」
絶滅のふちに追い込まれたネアンデルタール人が残した不思議なものが見つかっています。
繰り返し石を削って刻まれた、「ハッシュタグ」と呼ばれる謎の線です。
クライブ・フィンレイソン博士はこうも言っています。
「なぜこのような線が描かれていたかはわかりません。星座や地図を描こうとしたのでしょうか。いや、もしかしたら一族が生きた証を残そうとしたのかもしれません」
こうして地球上にはホモ・サピエンスだけが生き残ったのです。
スタジオで
高橋一生さんがこんな質問をしています。
「サピエンスがネアンデルタール人を攻撃してしまったりとかっていう事はあったんですかね?」
進化生物学者の長谷川眞理子さんはこう答えています。
「それはですね、直接殺し合いをしたとか、虐殺したとかっていう証拠はありません。本当に敵対するのには、同じものを同じやり方で獲りたいっていうと競争が激しいですよね。でもちょっと生き方が違えば攻撃しあうという事はなかったと」
実は、人類最初の戦争はサピエンス同士の間で始まったと考えられているんだそう。
それにはこんな証拠も。
1万年前のサピエンスの頭蓋骨。穴が開いていますが、サピエンス同士が争って、石の斧で殴られた跡だと考えられています。
集団同士の対立が起こり、一つの集団が他の集団をまるごと虐殺したものと考えられています。
宗教で集団の結びつきが強まった反面、集団同士の争いも始まったと。
共有するとか共感すると言うことの危険性もどっちもはらんでいる。ある意味諸刃の剣になっているんですね。と高橋一生さん。
それは現代にいたるまで、途切れることなくつながっているとも。
ネアンデルタール人の遺伝子をもつ現代人
遺伝学者スヴァンテ・ペーボ博士はこう語っています。
「信じられないことに、現代人の中にネアンデルタール人の遺伝子が見つかったのです」
最古の人類のDNAを解析する世界最高峰の技術を持っている、ドイツにあるマックス・プランク進化人類学研究所が明らかにしました。
14年もの歳月をかけて、ネアンデルタール人のDNAを復元することに成功したんだそう。
ペーボ博士は、復元したネアンデルタール人の全ゲノムを、世界各地の現代の人々と比べたと言います。
すると、アジアやヨーロッパなど、ほぼ世界中の人々におよそ2パーセント、ネアンデルタール人のDNAが受け継がれていると分かった。
ヨーロッパ:1.8~2.4パーセント
アジア:2.3~2.6パーセント
一方で、アフリカのサハラ砂漠より南で生きてきた人々には、ネアンデルタール人のDNAはほとんどなかったそう。
これはどういうことなのか。ヘーボ博士の仮説はこうです。
サピエンスは、とても小さな集団でアフリカを旅立ち、その直後にネアンデルタール人に出会い交配した。そして、両方の遺伝子を持った子供が生まれ、世界中に広がって行った。
一方、アフリカに残った人たちはネアンデルタール人と出会うことがなかったので、混血もなかったのではないか。
そして、ネアンデルタール人から受け取った遺伝子は、今も私たちが生きるために大きな役割をしていることが分かってきたとも。
ヘーボ博士はこうも言っています。
「ホモ・サピエンスに刻まれたネアンデルタール人の遺伝子は、私たちにポジティブな影響を与えてくれました。たとえば、アフリカにはなかったウィルスに対する免疫遺伝子です」
ヨーロッパ特有の病気にに対する免疫遺伝子や日射病の少ない地域に適応した白い肌の遺伝子。
ネアンデルタール人から受け取った数々の遺伝子は、その後数万年にわたるサピエンスの繁栄を助けてくれた。
スタジオでは、高橋一生さんの唾液を採取してDNAを分析した結果が発表されていました。
「高橋一生さま。ネアンデルタール人由来のDNA含有率、推定約2.3~2.4パーセント。」
日本人のほとんどの人が2パーセント前後のネアンデルタール人のDNAを持っているそう。
人類の誕生第2回「最強ライバルとの出会いそして分かれ」のまとめ
・ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは出会っていた
・ネアンデルタール人とサピエンスを大きく分けたのは集団の大きさ
・ネアンデルタール人は集団の小ささから絶滅
・私たちはネアンデルタール人の遺伝子を受け継いでいる
私たちは偶然が重なって今のホモ・サピエンスになりましたが、そこには、絶滅したネアンデルタール人が関わっていたんですね。
なんともロマンチックで、現代だからこそ分かったことですよね。
こんなにロマンチックな時代の物語の中には、争いが絶えないと言う事実があることも忘れてはいけませんね。
世界の未来はどうなって行くのか。という妄想ができるのも祖先のおかげなんですね。
次回は「ホモ・サピエンスついに日本へ」をまとめたいと思います。
ちゃんと録画してすぐに見なきゃです。
※「NHKスペシャル 人類誕生 大逆転!奇跡の人類史」をもとに記載しています。
本には挿絵も多く、詳しく載っています。子どもでも分かりやすく読めるようになっています。とはいうものの、専門的な言葉も出てくるので小学校高学年以降向きかな。という印象です。
ネアンデルタール人についてももっと知ることができると思います。
小学生の頃の歴史の教科書を改めて熟読したいと思いました。