いやぁ、日曜日の朝から目に涙が浮かんでしまいました。
11月18日、日曜日10:00~やっている「ワイドナショー」にゲスト出演されていた乙武洋匡さん。
11時過ぎからは「ワイドなB面」と言ってフジテレビアナウンサー佐々木恭子さんが担当し、気になるニュースのその後などについて解説されています。
今回は「乙武洋匡さんが義足に挑戦」でした。
乙武洋匡さん36年ぶりに義足に挑戦
最新の技術が搭載されているという義足に、1年間チャレンジしていたというのです。
佐々木のお姉さんは「ここに至るまで大変な努力があったということなんです」と。
今回乙武さんが義足に再チャレンジし始めたのは、2017年12月。
いきなり膝をつけて足首をつけてしまうとものすごく身長が高くなってしまい、竹馬のようになって難しい。だから、最初はソケットの下に足だけつけるという具合に、短いものから徐々に慣れて長さを足していくというもの。
短い義足でも最初は立つのがやっとの乙武さん。立ち上がれたが、一歩進むこともできない。
ポールにつかまって歩く練習をする乙武さん。
ここまででも大変なんじゃないかと思います。「クララが立った」じゃないけど、私たちは当たり前のように立って歩いてるけど、やっぱり立つっていうのは相当な技術だと思う。
足を前に出す作業は違和感があるとも。乙武さん。
つかまらないで歩けたときの乙武さんの表情に、すでに涙が浮かんでしまった私。
朝から感動して泣いてしまいました。
二足歩行の難しさ
なるほど、両足がない人だとそもそも義足じゃなくて車いすになっちゃうのかな。
ちょっと関係ないんですが、こういった技術が進歩する背景には日本の地理的な開発とかも関係あるのかな。とちょっと思うんです。
電車に乗る時もバスに乗る時も、日本ではまだまだバリアフリー化されていない現実とか。
されてきてると思うんですが、例えばドイツやスイスイに言った時に、日本ではまだまだバリアフリー化はされていないんだな。って思ったことがあります。
渋谷のあの階段の多さに、いつも「車椅子の方たちはどうしてるんだろう」と考えてしまってます。
練習をはじめ半年後には長い義足に挑戦している映像も流れていました。
すごい!大変そうですがしっかり歩いている!!
「歩行に慣れ始めた10月」と言っていたのですが、慣れるまでに10カ月。相当難しいんでしょうね。
そして、今回の義足最大のポイントでもあるモーターが搭載されました。
モーター付き義足
今までの義足では困難だった膝の曲げ伸ばしが、モーターを搭載することによって可能になるんだそう。
乙武さん:膝がない状態ではそんなに重みがなかったんでコレけっこう行けるなぁ~って思ってたんですけど、膝がついて一気に重量が増して、絶対無理だと思いました。
本当に重くて足が上がらなかった。
それでも練習をする乙武さん。膝にモーターを付けたことで練習は厳しくなり、体にも負担がかかるのか苦しそうでした。
練習開始から約1年
義足を付けることから始まり、モーター搭載の義足に移行し、1年練習した歩行距離は7メートル30センチ。
乙武さん:僕自身が歩けたっていう、感じた喜びよりも、歩けた動画を母に送ったんですよ。そしたら母が感動してて、それを見た時に僕も改めて感動したというか。なんか、そういうことをしてるんだなぁ~。って、なんかちょっとこう感慨深い思いにはなりましたね。
一番本当はやりたいのは、これを履いて返送して、週刊誌の目を欺く。っていうのが一番やりたいですね。
乙武さんはいつも明るくていいですよね( *´艸`)
自分が思うよりもお母さんが感動してたってのは私からしたら号泣レベルなんですが、「フフッ」って笑わせてくれるのもやっぱり素敵ですね。
「ワイドナショー」のスタジオで
東野さん:そんなこと言うて。
乙武さん:感動的には終われない。
東野さん:照屋さんやわぁ
照屋なのか、自虐なのか。
そういった場面でも笑うことを忘れない乙武さんは、私は素敵だと思います。
人間笑わないとね。
佐々木のお姉さん:お母様は何とおっしゃったんですか?
乙武さん:この前、お披露目会みたいなのがイベントであったんですよ。母に生で見てもらった方が良いかなぁと思って、めったにそういうのに呼ばないんですけど、一応お声がけをしたんですよ。「ごめん、ちょっとその日上海ガニを食べに行くの」
松ちゃん:上海ガニも足の方やしね。
乙武さん:二本足よりも六本足を選ばれました。
もう、最高のやり取り(●´ω`●)
実際に履いていた義足を持ってきていて、持ってみると10キロほどあるんだそう。
人間の足とほぼ同じ足の重さだという事なんですが、こういう話を聞いて思うのは他人のことを知らないと世界は広がらないんだな。と言こと。
自分にもその重さがついていて自分で動かせてるというのは当たり前ですが、そうじゃない人がいるというのを知れるのは重要なんじゃないかと思う。
佐々木のお姉さん:でも膝が曲がるというのはすごく大きいんですね?
乙武さん:そうですね。最新の技術というのがまさに膝の部分で、電子制御されていて曲がるには曲がるんですけど、曲がったらまた戻ろうとする力が働くので、椅子に座ったり立ったり、で、もっといけば階段を上ったりなんていう動作が、この膝関節があると可能になってくるらしいんですね。ただ、まだまだ目標としているところの10分の1も行けてないぐらいの段階で、立ってるのでやっとなんですよ今は。
というのも、僕のこの体が42年間L字型に凝り固まってしまっているので、二足歩行をしようと思ってIの字に伸ばそうとしても、体が自然にLの字に戻ろう戻ろうとしちゃうんで、前のめりになってパタンと倒れて行っちゃうんですね。
手も付けないと顔面で受け止めないといけなくなるので怖い。と乙武さん。
想像しただけで怖いです。
私は車に引かれたことが過去2回あるんですが、おそらく手がなかったら顔がボロボロになっていたんだろうな。と思うほど手や腕は体を守るのに重要な部分で、歩いて倒れそうになるというのは、相当怖いと思う。
ロボット義足「SHOEBILL」(シュービル)
今回乙武さんがつけていた義足は、Xiborgとソニーコンピュータサイエンス研究所らが手掛けるモーター搭載最新義足。
佐々木のお姉さん:トレーニングはハードですか?
乙武さん:いやぁ、皆さんからすると多分足と同じ重さなんですけど、私にとっては、その、太ももぐらいしか重みを感じてなかったものにそれぞれ10キロついちゃってるんで、履いて歩こうとするだけで筋トレ。
松ちゃんの言葉に涙
松ちゃん:いや、まぁ、乙武さんまだ若いから、まだまだ進歩していくんじゃないですか?
乙武さん:そうですね。技術も進歩するでしょうし、私の体も練習次第でハビットしていくでしょうし。
松ちゃん:小走りくらいとか行けたらすごいですけどねぇ~~。
乙武さん:チームメンバーに言われてるのは、これ履いて2020年の聖火ランナーやれって。
松ちゃん:ちょっと待ってくださいよぉ。そんなんめちゃくちゃ感動するわぁ~。
聖火ランナーは200メートルなんだそう。つまり、あと193メートルを歩けるようになること。
いやぁ、やってくれたら涙止まらないと思う。
乙武さんが、その前にやりたいことがあって。と。
義足を付けた状態で松本さんと肩を組むという事。
義足を取り付ける際にマネージャーさんがバタついていて、「大丈夫なんですか?マネージャーさんで」と不安そうな松ちゃん。
それに対して大笑いをする東野さん、最高です。
松ちゃんが肩を組んで「新鮮やぁ。感動してるぅ」というのに感動してしまいました。
「初めて乙武さんの体温が伝わった感じかがした」と松ちゃん。
体温を感じるという事は、生きてるというのを間近に感じられることの一つですよね。
実際に「生きてる」って頭で思わないでも、その人を感じる一つの要因で、心の中にぐっと入ってくる何かがある部分です。
「手もできたら、指もね、出来たらなんかしたら僕がピアノ教えますよ」と、ゲストで来ていたピアニストの清塚信也さん。
それはそれで猛烈に感動するだろうな。
東野さん:義手の方の発展というか、新しいのもどんどんどんどんできて来てるんでしょ?
乙武さん:そうですね。今そっちの開発をやられている方もいらっしゃって、脳がこういう風に動かせっていう指令を感じ取って指が動くっていうような義手も開発されつつあるみたいなので。
僕がちょっと歩けるようになったり手が使えるようになったりすると、あ、じゃぁ、自分もできるかなって思ってくださる方が少しでも増えるかもしれないんで、今後も練習頑張って生きたいと思います。
乙武さんがこれだけ頑張る背景には、自分がこうしたいとか自分にここがあったら、という部分もあるでしょうけど、どちらかと言うと、自分みたいな人たちが自分を見て勇気や希望をもってくれることがあるんでしょうね。
乙武さんはなんだかんだワーワー言われてしまう存在ですが、自分にそうできるかって言うと、やっぱりその努力はすごい。
義足にコンバース
義足を履くと乙武さんの身長は160センチほどなんだそう。
高くなればなるほどバランスが悪くなるそうなので、高さは選べるといっても限界なのかもしれません。
義足に靴を履かせてる状態で、「人生初の靴です」と言っている乙武さんが選んだのはコンバースの靴。
色々あるスニーカーの中でも、底の部分がフラットなんだそう。
今まで義足も裸足のままで練習していたので、その感覚が少しでも変わらないようにとフラットなものを選んだんだそう。
いつか革靴とかにもチャレンジしたいともおっしゃっていました。
なるほど。コンバースはフラットなんだ。
最近靴擦れに悩んでいた私で、旅行中の靴選びや長く歩くことに対してコンバースはいかなるものか?と思っていましたが、こういった利点があったんですね。
最後に松ちゃんが、「ワイドナショーっぽくなく感動してしまいましたが、考えたら乙武さんとお食事させてもらったりするんですけど、肌と肌が触れ合うってことがないんで、あと、目線の位置とかね。ちょっと新鮮でした。」と。
いつも笑って終わってしまうワイドナショーですが、今回は笑いもありつつ非常に感動する回でした。