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林修のニッポンドリルに学ぶ【伊勢神宮参り】ご利益をより完全にする参拝の仕方

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最近「林修のニッポンドリル」が面白くて、今回は伊勢神宮についてやってました。

伊勢神宮に行ったことがないので、行ったときのために記録して残しておきたいと思います。ほとんど自分用。

伊勢神宮

創建は紀元前、年間800万人以上が参拝する神社。

伊勢神宮の広さ:5500ヘクタール(世田谷区とほぼ同じ大きさ)

伊勢神宮は、日本の神社において別格である。

神宮と神社の違い

そもそも神宮とは神社とどう違うのか?という疑問に林先生はこう答えられています。

神宮と名乗れることのできるのは「祀っているのが天皇、あるいは皇室の祖先、ゆかりのある神」だけが神宮と名乗れる

神社の数は約8万のうち、神宮は24しかない。

ちなみに大社というのは、国津神といって国土を治めていたとされる土着の神様のこと。

その中の最高峰といわれているのが「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」という神が祀られている「伊勢神宮」。

天照大御神というのは、太陽を神格化した最高神と言われている。皇室の祖とされる神で日本の神様のトップといっても良いでしょうと。林先生。

伊勢神宮のご利益をより完全にする参拝

せっかく伊勢参りに行ったのに、不完全な参拝でご利益が半分になってしまっているとしたら?

なんて、もったいぶって不安にさせるような決まり文句を言う林先生。

だからこそ、より完全にご利益を授かる参拝方法を紹介しようという事なんです。

1、参拝前に「二見輿玉神社」に立ち寄る

2、宇治橋で「擬宝珠(ぎぼし)」を触る

3、参拝前は「川」で清める

4、神様に用件を取り次いでくれる場所へ

5、個人的なお願いを叶える神様がいる

6、参拝後に「金剛證寺(こんごうしょうじ)」に行く

7、冬至の朝に最も綺麗な景色が見られる

 

1、参拝前に「二見輿玉神社」に立ち寄る

参拝するには「近鉄線宇治山田駅」で下車。駅を出たら「伊勢神宮ゆき乗り場(1番)」というバス乗り場へ。

そこから約15分、伊勢神宮に到着。

伊勢神宮を参拝する方はこのバス停で降りるのが一般的ですが、ご利益を完全に参拝するにはこの先(さらに約20分)「夫婦岩東口」で下車。

夫婦岩東口から歩くこと5分、「二見輿玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」の文字が見え、石でできた鳥居がある。

伊勢神宮 二見輿玉神社

伊勢神宮からおよそ10キロ離れた場所にある海沿いにあるこここそ、伊勢神宮にお参りする前に立ち寄ってほしい場所。

この神社の隣にある「二見浦」は、古くから船で伊勢参りに来る人の玄関口でした。

そのまま海でお清めをして伊勢神宮に向かうというしきたりがその頃から根付き、「禊(みそぎ)の生地」として有名になった場所なんです。

 

鳥居の奥に見えるのが「夫婦岩」。

日の出の時刻には太陽の光が当たり一面を朱色に染める神秘的な表情をのぞかせてくれる。

2、宇治橋で「擬宝珠(ぎぼし)」を触る

体を清めた後はいよいよ伊勢神宮へ。

伊勢神宮は天照大御神が祀られている「内宮」と「外宮」に分かれていますが、ご利益をより完全に知るには「外宮」から参拝すること。

「外宮」に祀られているのは「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」と呼ばれる神様。

豊受大御神は天照大御神の食事のお世話をしている神様なんだそう。

伊勢神宮の書物(太神宮諸雑事記)によると、「我が祭りに仕え奉る時は、先ず豊受の神の宮を祭り奉るべし」と指示したと言われています。

同じお祭りでも内宮より外宮から先に行われるのが習わしになっていることから、外宮から先に参拝するのが習わしになったんだそうです。

 

神様への参拝の仕方も決まっていて、「日々の生活の感謝」を思うのがここでの正しい参拝です。

外宮の参拝が終わったら内宮へ

入り口を入るとすぐにある7.5メートルの「大鳥居」。壮大な鳥居をくぐると日本百名橋の一つ、全長101.8メートルもの宇治橋が現れます。

宇治橋の下には、古来から伊勢神宮の貴重な水源とされる「五十鈴川」が流れています。

入り口から入って左側の2番目にある「擬宝珠(ぎぼし)」には、宮司さんが特別に祈祷される「神札」が入っていて、擬宝珠を触るとご利益があると言われています。

伊勢神宮 宇治橋

そのお札には、宇治橋と参拝者の安全を願われているんだそう。

宇治橋は右側通行なので、帰りに触ると良いそうです。

3、参拝前は「川」で清める

宇治橋を渡り終え右手に見えてくるのが「手水舎」と呼ばれる、手や口をお清めする場所。

ここでも手や口をお清めすることができますが、ご利益をより完全にするには手水舎の奥にある川で清めると良いそうです。

伊勢神宮 五十鈴川

この川は、宇治橋の下を通っている五十鈴川。手水舎が作られる前の時代は、この川で体を清めてから参拝するのがしきたりだった。

川沿いには石畳が敷いてあり、少しでも楽に手を洗えるようにと、徳川綱吉の生母「桂昌院(けいしょういん)」が寄付したものと言われています。

4、神様に用件を取り次いでくれる場所へ

正宮へ向かうには一般的に真っすぐ進むのがメインルートと呼ばれていますが、ご利益をより完全にするには一本外れた右側の道へ入るルート。

道の奥にあるのが、正宮へ行く前に絶対に立ち寄ってほしい社「瀧祭神(たきまつりのかみ)」があります。

中には小さい石がありますが、この石は五十鈴川を守っている神様が宿っている御神体です。

この場所に立ち寄る理由は、この瀧祭神が天照大御神に用件を取り次いでくれる神様と言われているからです。

天照大御神にうまく取り次いで」と願うのが良いんだそうです。

5、個人的な願いを叶える神様がいる

いよいよ正宮へ。

伊勢神宮 正宮

年間800万人もが目指す聖なる場所の日本最高峰の伊勢神宮の正宮。白い布の先に天照大御神が祀られている御正殿があります。

一般の方は外から参拝できるが、御正殿に入って参拝できるのは、天皇陛下と皇后様だけ。

正宮では「個人的なお願い」は慎んだ方が良いと言われています。

もともと伊勢神宮は、天皇陛下が神様に捧げものを奉納して国民の平和を祈願する神聖な場所。そのため正宮では日々の平和を祈って感謝するのが良いとされています。

 

正宮には御賽銭箱がありません。おみくじもありません。

昔の人が「一生に一度」と憧れたお伊勢参り。そのお伊勢参りが実現した日が大吉でないわけがなく、おみくじを引く必要がなかったからといわれています。

個人的なお参りはどこで?

正宮の前の参道を逆に戻り、歩いてきた道を下りT字路を右側の道へ。その後歩くこと約2分。

現れるのが「荒祭宮(あらまつりのみや)」。

ここには正宮と同じ天照大御神が祀られていて、個人的なお願いをしても良いという場所です。

6、参拝後に「金剛證寺(こんごうしょうじ)」に行く

伊勢神宮の参拝が終わったらそのまま帰るという人がほとんど。それだと伊勢参りが半分しか終わっていないことになるんだそう。

最後に行かなければならない場所があるという。

その場所はタクシーでおよそ20分。伊勢神宮からおよそ8.5キロ離れた場所にある「金剛證寺(こんごうしょうじ)」。

なぜ金剛證寺に行かなければならないのか?

江戸時代、地元でうたわれていた「伊勢音頭」に書かれた歌詞による。

「伊勢へ参らば朝熊をかけよ 朝熊かけねば方参り」

朝熊とは金剛證寺のことを指しています。

朝熊かけねば方参りとは、金剛證寺を訪れないと伊勢参りは半分しか終わっていない。という意味なんだそう。

 

この寺が重要なのは、伊勢神宮との位置関係にあります。

伊勢神宮から見て金剛證寺は北東の位置にあります。北東というのは鬼門の方角で、伊勢神宮の北東に金剛證寺があることで伊勢神宮に邪気が流れてこないんだそう。

金剛證寺の門には、邪気を払ってくれている2体の金剛力士像。その門を抜けると、空海が作ったとされる庭「連間の池」が現れる。

参道には巨大な卒塔婆。境内の真ん中には1609年に建てられた「摩尼殿(まにでん)」があり、1920年に重要文化財に指定されている。

摩尼殿の中は10センチ四方の金箔を9000枚使っているという黄金の空間が広がり、祀られている御本尊も黄金に輝いている。

御本尊は平安時代に作られた、福徳、威徳、知徳の三徳を兼ね備えている「虚空蔵菩薩」。

7、冬至の朝に最も綺麗な景色が見られる

伊勢神宮では、365日のうち最も美しい景色を拝むことのできる決まった日がある。

その景色が最も美しいのは「冬至の朝」。

冬至というのは1年のうちに太陽の時間が一番短い日で、その光が一番弱いという事は、そこから太陽の力が強くなっていくという事。だからこそ1年の始まりにふさわしい日。

その景色を見られるのは、大鳥居と宇治橋。その日の太陽を一番美しく見せるために大鳥居と宇治橋の位置を計算して建てたんだそうです。

冬至の1カ月前後は同じような絶景が楽しめるとのこと。朝8時ころが狙い目だそう。

小峠さんが「クリスマス」というボケをかましたのに対し、林先生は「クリスマスは近いと言えば近い」と答えています。

それは、クリスマスの起源(諸説あり)にあります。

古代ローマの冬至の日に行われていた「太陽神の誕生祭・収穫祭」が元といわれているから。



伊勢神宮の豆知識

番組内では参拝の他に、伊勢神宮について林先生が解説されていました。

1、20年に一度の式年遷宮

伊勢神宮にある建物すべては、20年に1度建て替えられています。その神事は「式年遷宮」と呼ばれ、伊勢神宮で行われる年間1500ほどの神事で最も大切な神事なんです。

式年遷宮の歴史は古く、第41代持統天皇の時代から約1300年続いています。

伊勢神宮には「新しい御正殿」と「古い御正殿」があり、神様が引っ越すために御正殿をもう一つ作るというもの。神様の引っ越しが終わったら古い御正殿は取り壊されます。

なぜ20年に一度建て替えなければならないのか?

伊勢神宮には「常若(とこわか)の思想」という考えがあるから。

常若とは、常に瑞々しく若々しいこと。神々は常に若々しい姿でお祭し永遠の存続を可能にする。ということなんだそうです。

 

式年遷宮では約1万本もの檜が使われているんだそう。良いものが使われているのに、20年で捨てるのは勿体ない。

20年使った木材は捨てられているわけではなく、全国の神社の修繕に使われるなど再利用されるんだそう。

2、100年行われなかった式年遷宮

1300年続く式年遷宮は、戦国時代に100年ほど行われなかった時代がある。

その式年遷宮を復活させたのが「織田信長」と「豊臣秀吉」である。

世の中が乱れて式年遷宮の資金が集められなかった。式年遷宮の復活のために織田信長は、今の額で推定3億円ほど寄付し、本能寺の変で亡くなったあと、その意思を引き継いだ豊臣秀吉は10億円ほど寄付し式年遷宮が再開されたとされている。

現在では約550億円ほどかかるんだそう。

3、建築物の美しさ

伊勢神宮を語るには、その建築物の美しさも忘れてはいけない。

色々な人がその美しさについて賛美したが、特に一人の人間の評価が大きな影響を与えた。と林先生。

その人は「ブルーノ・タウト」というドイツ人で、ナチスの迫害を受け亡命先を探していた時に、3年半日本に滞在したと。

その間、日本の色々なところを見て日本の建築物に魅せられ、日本の建築の美しさを紹介する様々な本を出版している。

その中で伊勢神宮のことをほめているんだそう。

「伊勢(神宮)は、古代ギリシャ英雄たちに捧げられたパルテノン神殿とならべて、世界建築の王座である」と。

 

いや~行きたくなりました。でも、丸1日ないとダメですね。ん?もしかしたら本当に極めようと思ったら数日必要かもしれませんね。

伊勢エビも食べたい。赤福も食べたい。毎月1日に発売される朔日餅が有名らしい。そんなこと考えたら日にちを合わせていくのはけっこう大変だな。。。

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