私は「これはこうだからこう」と、説明してくれる林先生が出ている番組を見るのが好きなんですが、最近は「林修のニッポンドリル」は録画して見ています。
6月13日に放送された「成田山新勝寺」。成田は成田山をスルーして成田空港に行くことがほとんどで、成田山新勝寺は近いのに行ったことがなく、行くときの参考にしたいと思いほぼ自分用に記録しておきたいと思います。
参拝客日本一の寺、千葉【成田山新勝寺】
成田山の面積:6万坪(東京ドーム約4個分)
2018年の初詣ランキングでは、明治神宮に次いで2番目に多い参拝客。
・明治神宮 318万人
・成田山新勝寺 311万人
・川崎大師 308万人
・浅草寺 293万人
「お寺」という事であれば日本一で、浅草寺よりも多いとのこと。
お正月に浅草寺に参拝しに行ったことがありますが、混んでいるので疲れてしまうという印象でした。成田山もお正月に行ったらそんな感じなんだろうな。
人込みは苦手だから、正月以外の時に行こうと思います。
人々を引きつける大盛況寺の秘密
1、歌舞伎界の名門との関係
2、総門の干支
3、美しすぎる仏間
1、新勝寺と歌舞伎界の名門 家との意外な関係
駅から参道入ると歌舞伎役者の像、参道のあちらこちらに歌舞伎の絵が飾られている。成田山新勝寺は、歌舞伎界の名門「市川團十郎」との強いつながりを持つお寺なんだそう。
歌舞伎が詳しい方はご存知かもしれませんが、市川家の屋号は「成田屋」。成田屋は成田山からとった名前なんです。
江戸時代に活躍した初代市川團十郎。初代團十郎は跡取りに恵まれなかった。その時に子宝祈願をしたのが成田山新勝寺のご本尊「不動明王」と言われている。
初代團十郎は不動明王のご利益で子を授かる。そのお礼に不動明王をテーマにした歌舞伎を上演し大ブームとなり、成田山の参拝者も急増。このことから、市川家が成田屋と呼ばれるようになったと言われています。
歌舞伎で見られる「見得」。これも成田山と関係していると言われています。
「見得を切る」というのは、歌舞伎で盛り上がったときにとるポーズ。見得は成田山の不動明王から生まれたと言われています。
演目「勧進帳」の弁慶が行う見得は、いくつかの見得の中でもまさに「不動の見得」と呼ばれ、市川家だけに許されるお家芸です。
初代團十郎により大ブームとなった成田詣り。その参拝者たちが泊った旅籠が当時は参道にずらりと並んでいたんだそう。
2、よりご利益を上げるには干支に一礼してくぐる
参道を歩いて辿り着くのが成田山新勝寺総門。
成田山新勝寺総門:高さはおよそ15メートル 総けやき造り
総門を通るときは、頭上を見上げてみましょう。蟇股(かえるまた)と呼ばれる部分に、ウマ、ネズミなど干支の動物が彫られています。
門の外側に3種類(ヒツジ、ウマ、ヘビ)。内側に6種類(タツ、ウサギ、トラ、サル、トリ、イヌ)。慶大側から見た3種類(ウシ、ネズミ、イノシシ)。
よりご利益を上げるために、自分の干支に一礼してくぐると良い。と言われているそうです。
自分の干支を見つけるとともに、その装飾のすばらしさを観察すると面白いかもしれませんね。
一般参拝客には公開していませんが、総門の2階には8体の仏像が置かれています。
これは「生まれ歳守り本尊」と言われています。人の生まれ歳にはそれぞれご本尊がいて、自分の干支にまつわるご本尊を拝むことで、ご加護を授かることができると考えられてきたというものです。
総門にある自分の干支と、2階部分にも一礼すると良いかもしれません。
3、美しすぎるステンドグラスの仏間
成田山といえば不動明王。大本堂にはご本尊である「不動明王」が安置されています。
≪不動明王≫
その表情は私たちの心の迷い、煩悩を許さぬ憤怒の表情。右手には心の迷いを断ち切ってくれる利剣。左手には羂索(けんさく)という縄で煩悩を縛り、物事を正しい方へ導いてくれる。
背負っている炎(火焔かえん)は、あらゆる障害を焼き尽くしてくれ、全身で叱咤激励し、全ての人を何としてでも救わんとする慈悲に満ちた仏様。
大本堂で不動明王をお祈りした後は境内の奥へ。見えてくるのは「平和の大塔」。
真言密教では全宇宙を表しているものを「曼荼羅」と言いますが、平和の大塔の中は曼荼羅を再現されていると言われています。
そこは仏教における究極の世界、天井にはステンドグラスが。そのステンドグラスに描かれているのが、仏教界で最も美しいとされる花「宝相華紋(ほうそうげもん)」。
ステンドグラスを用いているのは、色があせにくく半永久的に仏たちを照らし続けることができるからなんだそう。
そこに置かれているのが「五知如来」
≪五智如来(ごちにょらい)≫とは、知恵を象徴する5体の仏
その真ん中にいるのが、不動明王の本来の姿「大日如来」。地上に生きる全てのものに安らぎや大きな力を与えてくれると言われています。
不動明王は大日如来の化身。全ての人々を救うためにその姿になたと言われているそう。
そとから最上階を眺めて一礼してみては?
※一般参拝者には公開されていません。
成田山新勝寺の豆知識
・毎年7月7日~9日に開催される「祇園会(ぎおんえ)」という大日如来にまつわるお祭りでは、成田山第一の霊宝である特別な剣で加持祈祷も行うことができる。
天国宝剣(あまくにのほうけん)と呼ばれる、天慶2年(939年)朱雀天皇が不動明王の像とともに授けたもので、健康祈祷してもらうことができる。
・成田山新勝寺では、10年に1度だけご本尊の不動明王により近づくことのできる御開帳が行われる。
御開帳の時期に行われる「稚児行列」がある。不動明王に扮した子どもたちが、成田山に向かって練り歩くというもの。いまも続いている。
・成田さんの豆まきといえばお相撲さんが参加することが有名だが、高見山関が最初だったと言われています。
・豆まきでやってはいけないのが「鬼は外ということ」。福は内のみ
なぜかというと、成田山ご本尊の不動明王は「生きとし生けるもの全てに救いの手を差し伸べる。」そこには鬼も含まれるからなんだそう。
※節分に豆まきをしなくて良い苗字がある
「渡辺さん」
むかし(平安中期)、渡辺綱(わたなべのつな)という武士が、鬼の腕を叩き切ったという伝説があり、鬼が怖がり渡辺さんの家には来ないとされている。
成田山新勝寺の御護摩焚き
御護摩炊きとは祈願成就を目的とした儀式で「願い事」という煩悩を炎で清め叶えるてくれるというもの。
御護摩炊きは、成田山が開山した940年から1000年以上、途切れることなく毎日行われている儀式です。
通常のお寺では4名ほどで行われる御護摩炊きですが、成田山新勝寺では10人以上で祈りをささげます。
分社で御護摩炊きを体験したことがありますが、成田山の御護摩炊きは迫力が違うのかもしれません。
1、受付で「名前」「願い事」などを用紙に書き込む
2、護摩料とともに提出すると、名前と願い事が書かれた木札(護摩札)を作ってもらえる。(受け取るのは後程)
3、護摩料は5000円から
4、護摩札を炎で清めてもらい自宅に持ち帰る
家に持ち帰って飾るときには、自分の頭よりも高い位置に置くと良いとされていますね。
護摩炊きでは座る位置は自由で、炎がじっくり見えてご不動様に近い向かって左がお勧めとのこと。
お火加持
バッグや財布を火にあて汚れを焼き払い、持ち主の願いを叶えるというもの。こちらは護摩料を納めていなくても参加可能です。
これは分社も同様です。私は鞄を火にかざしてもらいました。
参道の絶品グルメ「うなぎ」
成田新勝寺のグルメといえば「うなぎ」ですよね。
成田山の近くにある50以上のお店でうなぎ料理を出しているんだそう。
成田は利根川や印旛沼に近い水資源の豊富な土地で良質な川魚が捕れたため江戸時代から川魚料理が参道に並び、その中でも特に、参拝者の長い旅路の疲れをいやすと評判になったのが、栄養価の高い「うなぎ料理」だった。その名残が現代にも受け継がれているそうです。
≪成田山でお勧めのうなぎ料理店≫
成田山の近くいあるうなぎ料理を出すお店は、本屋サイトでチェックできると思いますが、番組内で紹介されていたのは2店舗。
・菊屋
創業270年
スティーブン・スピルバーグやトム・クルーズが来日した際にホテルに頼んだほどの名店。
・駿河屋
駿河屋のかば焼きは、千葉県ならではのおいしさの秘訣であるこだわりの醤油を使った秘伝のタレを使っているというもの。
千葉県は醤油の生産量が日本一。
千葉は茨城県など大豆の生産地から近く、気候の変化が少ないため江戸時代から醤油の生産が盛んだったんだそう。
その中でも駿河屋が使っているのが、地元の「下総醤油」。
特別な製造方法で旨味成分を増やしている特選醤油。それを氷砂糖とみりんを煮詰めたものと混ぜ2時間以上火にかけ出来上がるこだわりのタレ
浸けては焼きを3回繰り返し、絶品のかば焼きが出来上がります。
う~ん。よだれが(*´ω`*)
林先生お勧めのサイドメニュー
うなぎといえばかば焼きですが、林先生がお勧めするのが「うまき」や「うざく」といったサイドメニューです。
「うまき」は、かば焼きを卵で包んだ料理、「うざく」は、ざく切りにしたキュウリとかば焼きを酢で和えた料理。
かば焼きとともに頼んでみるのも良いかもしれません。
おそらく成田山新勝寺に関しては書籍も多く出ていると思います。しかしながら林先生の豆知識は、その場に行って思いをはせることのできるものだなぁ。とつねづね思います。
デートに行った際の豆知識として覚えておくのも良いかもしれませんよ。
今回は自分用で書きました。成田山新勝寺に行った際にはまた書きたいと思います。
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