心にぐっとくる言葉

植村直己さんのぐっとくる言葉

心にぐっとくる言葉

以前、山ガールなんてものが流行りましたが、実は、少しのっかった私です。

その頃、植村直己さんをはじめ、山野井泰史さんや新田次郎さんの「孤高の人」夢枕獏さんの「神々の山嶺」なんかの本をよく読んでいました。

「孤高の人」や「神々の山嶺」は漫画にもなってます。

他の漫画ではやはり「岳」。あと「しずかの山」も読みました。

やっぱり植村さんの言葉は胸が熱くなります。

植村直己記念館にも行こう行こうと思いながら、中々行けず。

これを機に行こうかと考えています。

植村直己

植村直己さんは、登山家であり、冒険家で、1984年マッキンリーにて消息を絶っています。

「冒険とは生きて帰ってこそ冒険だ」と言っていた植村さん。

遺体は発見されていないので、いまだどこかを冒険してるはずだ!

と、わずかな望みを託したい。

子どもの頃は、新田次郎さんが書いた「孤高の人」のモデルになっている、加藤文太郎さんに憧れていたんだそう。

そんな愛してやまない植村さんが。マッキンリーに登る前に子供たちに語った言葉があります。

 

「君たちに僕の考えを話そう。

僕らが子供のときに、目に映る世界は新鮮で、すべてが新しかった。
やりたいことは何でもできた。

そうだ。
医者になりたいと思えば医者になれたし、
登山家になりたいと思えば登山家にもなれた。
船乗りにだってなれた。
何にでもなれることができるんだ。

ところが年をとってくると疲れてくる。
人々はあきらめ、みんな落ち着いてしまう。
世界の美しさを見ようとしなくなってしまう。
大部分の人が夢を失っていくんだよ。

でも、僕はいつまでも子供の心を失わずに、この世に生きようとしてきた。
不思議なもの、すべての美しいものを見るためにも
子供の純粋な魂を持ち続けることが大切なんだ。

いいかい、君たちはやろうと思えばなんでもできるんだ。
僕とわかれた後も、そのことを思い出してほしい。」

 

これを読んだ時、「ああ、私はずいぶんと大人になってしまったなあ」と思いました。

子どもの頃の好奇心は、大人になった今、広い世界を見て、もっともっと大きく広く深くなっているはずなのに。

いつから、疲れてたんだろう。

いつから、純粋に夢を見れなくなったんだろう。

そんな思いがこみ上げてしまいました。

旅に出たくなります。

ああ、そういえば旅行に行く前はワクワクするなぁ。

Amazonで頼んだ商品が届いたらウキウキするなぁ。

美術館に行って、素晴らしい作品に出合ったら自分の目が輝いてるのがわかるなぁ。

もしかしたら、地球規模の世界じゃなくても良いのかもしれない。

散歩の途中の小さな発見でも良いのかもしれない。

「あ、こういう気持ち忘れてた」って思い出すきっかけになってたのかも。

もちろん、純粋だけでは世の中で生きていけません。

オレオレ詐欺にひっかかっちゃいます。

でも、自分の夢だけには純粋でいよう。

そう思える言葉です。