ここ何回か、林先生のニッポンドリルが私が行きたいと思って行けていない所の特集をしている。
そんなわけでいつか行くためにメモっとこうという、ほとんど自分用です。
高野山
世界遺産にもなっている和歌山県にある高野山は、年間170万人もの人が訪れるという。その中には外国人観光客も多いのですが、世界遺産に登録後から増えているんだそう。
また、ミシュラン・グリーン・ジャポンでも三ツ星で掲載されていて、「霧とお香に包まれた神秘的な場所」「非日常を味わわせてくれる」と紹介されているんだそうです。
さらに、ナショナルジオグラフィックトラベラーでも、世界のベスト20に日本で唯一選出されている。
高野山は山全体が高野山の境内で、お寺の境内に街が築かれた「宗教都市」。標高800メートル、東西に約6キロ、南北に約3キロの広さがすべて高野山。
その中には117の寺院があり、一部私有地はありますが、大学やコンビニ、消防署、役所など、高野山から土地を借りるという形がとらえている。
高野山と空海
高野山を開いたのは、真言宗の教えを世に広めた「弘法大師【空海】」。空海は日本のレオナルド・ダ・ヴィンチと言われることのあるほど、色々なものを作る天才だった。
作ったのは高野山だけではなく、四国八十八ヵ所などは空海が修行した道のりを巡ると言われている。
ちなみに、お遍路に行きたくて調べたことがありますが、今でも空海が歩いて修行していて、閏年に反対に回ると空海に出会えると言われていますね。
札所を訪れることを「打つ」と呼び、反対に回ることを「逆打ち」ともいいます。
その他にも成田山新勝寺や川崎大師も空海が作ったと言われています。
世界遺産【高野山】のココがすごい
高野山の見どころを林先生が徹底解説。
1、黄金に彩られた天皇の部屋がある
2、高野山は「水のカーテン」で守られている
3、高野山委は唯一!世界遺産の「宿坊」がある
4、高野山で「3つに分かれた松の葉」を見つけるとご利益アップ
5、高野山には有名な戦国武将のお墓がある
大阪南海なんば駅からおよそ1時間。南海電鉄「極楽橋駅」からケーブルカーに乗りおよそ5分で路線バス乗り場がある「高野山駅」に到着。バスに乗り換え「大門」で下車。
バスを降りると出迎えてくれるのが、高野山の入り口である総門「大門」がある。
門のサイドに5メートルを超える2体の金剛力士像が安置されている。この金剛力士像は、東大寺南大門の仁王像(約8.4メートル)に次ぐ国内2番目に大きさなんだそう。
1、黄金に彩られた天皇の部屋がある
高野山の参拝で外せないのが「金剛峯寺(こんごうぶじ)」。
もともと正門は、天皇や皇族などの特別な人たちが通ることを許された神聖な門。
ここは高野山にある117寺すべてを束ねる総本山。この中にかつて天皇だけが使用できた黄金の部屋があるという。
天皇の部屋に行く前にも見どころが満載。
【大広間】金色のふすまに囲まれた大広間で、狩野元信の作品と伝えられている松と群鶴が描かれている。
【石庭 蟠龍庭(ばんりゅうてい)】
その他にも金剛峯寺のホームページには見どころが掲載されているので、高野山を訪れる際にはのぞいてみて下さい。
天皇がいらした時にだけ使われていたという「書院上段の間(しょいんじょうだんのま)」。
総金箔で上段右側にある小さな房の着いたふすまは「武者隠し」といい、ふすまの奥には一室の部屋があるんだそう。
仏教では極楽浄土は金色の世界であると言われ、空海はそんな理想郷をこの部屋で表現したのでは。と伝えられている。
2、高野山は「水のカーテン」で守られている
標高800メートルお山奥に開かれた高野山は、国宝や空海が住んでいたと言われている貴重な建物がある。しかし高地であるがゆえに、僧侶たちは長年「火事」に悩まされたといいます。
山なので落雷があり火事になるんだそう。火事になるたびに僧侶たちはお堂から宝物を持ち出し大変だったんだとか。
金剛峯寺の屋根には「天水桶」という桶があり、雨水がたまるようになっている。主に江戸時代に防火用水として使われた雨水のタンクのようなものが設置されている。
すぐに上がっていけるように梯子もかけられている。
現在ではさらに進化していて、高野山の貴重な建物を守るため「水のカーテン」を作って守っているそうです。
高野山の屋根は「檜皮葺(ひわだぶき)」という、檜の皮を重ねて作る屋根が多く、そのため少しの火種でも燃え広がってしまうんだそう。
そこで作られたのが「水のカーテン」。
ノズルを回すと建物の周りに設置されているパイプからいっきに噴水のような水が出てくる仕組み。その様はまるで水のカーテンのよう。
建物によっては屋根から噴水するものもあったり。。。
ちなみの、周りで火事が起きたときも火の粉を防ぐために発動されるんだそう。
現在では使用されたことはないそうです。
高野山では火事のリスクを分散するために、貴重な仏像などは「霊宝館」に移し管理・展示されています。
3、高野山委は唯一!世界遺産の「宿坊」がある
高野山は通りを歩くと様々なお寺を見るとができますが、だれでも宿泊できる「宿坊」となっているお寺が52もあります。
護摩炊きや瞑想、宿坊によって体験できることも様々で、宿泊者は通所では見られない各お寺のお勤めにも参加することができます。
中でも観光客に人気なのが「写経」。
空海の教え「般若心経」を約280字に凝縮したもので、心を静めて書きなぞって行きます。
初心者は1時間は~2時間ほどかかると言います。
全然関係ないんですが、たまに紙を真っすぐに切るという「花のあすか組」を思い出しやることがあります。ちょっと似ていると思ってやってます。
多くの宿坊では守らなければいけない共通のルールがある。
それは「門限」。
夜は仏様も眠る時間という考えから、門限は夜の9時と決められているんだそう。
宿坊の中でも泊まりたいのは、世界遺産に選ばれている宿坊。
およそ800年前、鎌倉時代に北条雅子が、夫・源頼朝を弔うために創建したとされる「金剛三昧院」です。
境内には水のカーテン付きの国宝「多宝塔」があり、宿坊できるお寺で世界遺産なのはココだけなんだそう。
1泊2食付き、税込み1万1000円(平日料金)
4、高野山で「3つに分かれた松の葉」を見つけるとご利益アップ
金剛峯寺を出て西へ向かうと見えてくるのが「壇上伽藍(だんじょうがらん)」。
開山後に空海が最初に作ったという修行の場。
空海はなぜこの地に高野山を開いたのか
空海は平安時代(804年)に最新の仏教を学ぶため、遣唐使として中国に留学しました。その教えを日本に持ち帰り広めたいと考えた空海。
その拠点となる場所を探すため、願いを込めて仏具である「三鈷杵(さんこしょ)」を空へ向かって投げたんだそう。
三鈷杵は雲に乗り日本へ。のちの三鈷杵は松の木の上で見つかりました。その場所こそが高野山。
中国で学んだ仏教を高野山で広めたいと、時の帝である「嵯峨天皇」に頼み込み高野山を開山。つまり、高野山は天皇御墨付の聖地なんです。
壇上伽藍にある「根本大塔」には、空海が自ら設計した理想の世界を見ることができるという。
中央には金色に輝く大日如来像。その四方を囲むように4体の仏が祀られている。さらに、大塔を支える16本の柱には、それぞれ姿の異なる菩薩が描かれている。
様々な仏が一堂に集まるこの景色こそ、空海が思い描いた理想の世界なのかもしれません。
ここで立ち寄りたい!
立派な策で囲まれた木。空海が投げた三鈷杵が引っ掛かったとされる松の木です。
ここで「3つに分かれた松の葉」を見つけると縁起が良いと言われています。
空海が投げた三鈷杵に似た3つに分かれた松の葉は、見つけるとご利益アップなんだそう。
お勧めなのは葉が落ちやすい秋だそうです。
5、高野山には有名な戦国武将のお墓がある
高野山で最も神聖な場所だと言われているのが、高野山の一番東に位置する「奥之院」。
奥之院は高野山の墓地で、中は墓石だらけ。約2キロにわたる参道には20万基もの墓石が並んでいます。
ここは「死者の世界」。入り口にある橋はこの世とあの世が交わる「結界」にあたる場所。
なぜたくさんの人々がこの地にお墓を建てるのか
それは空海の教えにあります。
世の中のすべての人を救うため、空海は「高野山に弥勒菩薩が舞い降りる」と教えているからなんだそう。
しかし、その日は56億7000万年後。
このお墓は、その日を待ちわびる人々の願いなんだそう。
参道を歩いていると顔に化粧を去れたお地蔵さまがいます。このお地蔵さまは「お化粧地蔵」と呼ばれ、に自分の化粧品でお化粧をすると女性は美人になると言われています。
参拝客が多い時には、自然とメイクも濃くなるんだそう。
奥之院には有名な戦国武将のお墓がある
高野山の奥之院には、敵味方問わず有名な戦国武将のお墓があります。
石田三成、上杉謙信、明智光秀、伊達政宗、徳川吉宗、豊臣秀吉、織田信長など、中には分骨してお墓を建てる武将もいるんだそう。
敵味方に分かれた武将たちも、現世では同じ場所で眠りにつく不思議な空間です。
高野山に行く際に立ち寄りたい店舗
番組内で紹介されていた、是非立ち寄りたい店舗。
・菓匠 松栄堂(1855年ごろ創業)
皇室にお饅頭を献上していたという和菓子屋さん。
実際に献上された「槇の雫」(10個1100円)。参拝のお供に購入されていかれる方も多いんだそう。
・四郎兵衛(元禄年間創業)
参拝に欠かせない数珠が売られている。
本格的なものでも400円台から選ぶことができ、お遍路にも使われる、傘、白衣、袈裟、杖なども購入できる。
・虎屋薬局(創業240年)
高野山でも有名な「陀羅尼助(だらにすけ)」という胃腸の薬が売られている。
高野山の僧侶たちが祈りを込めながら作っていたと言われているこの薬、昔から修行僧が万病に効く薬として持ち歩いたとして有名になり、今では多くの参拝客がお土産として定番になっている。
これを見て思い出したのが、若山出身の友人からこの薬をもらったことがある。ということ。
「あぁ、これだったのか」地元の人は昔から慣れ親しんだ薬なんでしょうね。
高野山の豆知識
高野山にまつわる豆知識を林先生が解説されていました。
本当に勉強になる!
空海にまつわることわざ
「弘法も筆の誤り」
「弘法大師」というのは空海の死後、醍醐天皇によって贈られた名前。
これだけ字がうまかった、能書家であった弘法大師でも書き間違えることがある。どんな名人でも失敗することがある。ということわざ。
近い言葉では「猿も木から落ちる」「河童の川流れ」「麒麟のつまずき」などがある。
「醍醐味」の由来
醍醐天皇の「醍醐」というのは食べ物の名前でもある。
チーズに近い発酵食品で、もっとドロドロしていてほぼ液体のものであったようです。(はっきりはしていないそう)
非常に美味で高価であったことから「醍醐味」という言葉が生まれたんだそうです。
生きているうちに仏になるという考え
ほとんどの仏教では死後、極楽に行けるという考えを持っている中で、空海の考えでは現、世で生きたまま仏になるためには悟らなければいけない。
その悟りを「大悟」という。
大悟というのは、生きたまま仏になれるほど煩悩もなく境地に達した人しか使えないんだそう。
空海は生きている
真言宗では生きたまま仏になれるという教えから、空海はまだ生きている。今なお私たちのために修行を続けている。と考えられています。
その場所は奥之院の最深部、「御廟」にあると言います。
奥之院では毎朝6時と10時の1日2回、に海が食べる料理を運んでいます。
食事の中身は精進料理が基本ですが、時にはパスタやシチューなどをお届けすることもあるんだそう。
今回も勉強になったし、やっぱり行きたいと思ってしまいました。
ハイキングやトレッキングとしても有名な高野山。きゅうりを持って行くと水分補給になると教えてもらったことがあります。
色んなものを補給してぇ~!!
チーズとキュウリを持って、56億年後に思いをはせ、3つに分かれた松の葉を探しに行こうかと思います。
何だかこれだとドラクエみたいになってしまったな。
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