もう何年も前に「カウボーイビバップ」を見て、おなじ監督の「サムライチャンプルー」もイイと聞いて見たいと持っていました。
でも、なんか絵が苦手かも。って思ってずっと見てなかったんです。
何となく1話見たら、めちゃくちゃ引き込まれてしまった。カッコイイ。
年末から年始にかけて26話見てしまいました。
最初に出てくる注意書きがカッコイイ
この物語はフィクションです。
実際の歴史とは異なる部分がありますが、
ガタガタ言うな。
黙って見やがれ
はい!黙って見ます!!
サムライチャンプルー1話「疾風怒涛」のグッとくるセリフ
いきなり主人公のムゲンとジンが獄門の刑に処されそうになっているところから始めりますが、「一日前」に話は戻ります。
何故か絵は現代。車や電車が通り、ヒップホップ姿の人が通っているんですが、テープを巻き戻したかのように昔の江戸の場所になります。これが何ともカッコイイ。
この、テープが巻き戻ったり早送りになったり止まったりする感じの映像はチョコチョコ出てきますが、そんな技があったのか。と思うほど新しく見え斬新。
1日前に戻ったところで、だんご屋が出てきますが、ここで第三の登場人物「フウ」が働いています。
だんご屋でチンピラが幅を利かせているんですが、それを助けようとしたのが主人公のムゲン。
ムゲンのセリフがカッコイイ
自分の親はここの代官で、自分に手を出したらただじゃすまないというチンピラに対してちょんまげを切るシーン。
チンピラ:俺の話、分かってる?
ムゲン:分かんね。
チンピラ:分かれよ!それが世間の常識なんだよぉ
ムゲン:テメェらの常識なんて知ったこっちゃねぇ。こちとら琉球生まれだ
常識?だから?っていう感じで生きている人を見ると、ついついカッコいいと思ってしまうな。
私の中のあこがれがあるからなのかも。
公開処刑されようとしている前のセリフもイイです。
ジン:覚悟できたか?
ムゲン:んなもん、おてんとうさんが昇るたんびに思ってらぁ。日向ぼっこも、今日が最後じゃねぇかってよ
こんな風に思っている人いたら、絶対に惚れちゃうね。
1話はムゲンとジンに対し、フウが「向日葵の匂いのするお侍さんを探してほしい」と、2人を誘い終わります。
サムライチャンプルー2話「百鬼夜行」のぐっとくるセリフ
百鬼夜行のあらすじは、以前ムゲンが腕を切り落とした男が復讐のために、鬼若丸という大男や道で下駄の鼻緒の切れた女性、茶屋の主人などを利用して巧みに仕掛けていきます。
で、3人は峠越えをしようとしていましたが、「すぐに日が暮れる」と、掘っ立て小屋を茶屋の主人に勧められます。しかしムゲンは小山で行くときに道で出会った鼻緒の切れた女性のところへ。
その女性が言ったセリフが何だか深い。
夜も、人も一生も、短いんだよ。
まぁ、鬼若丸というのは自分が見にくいという事で孤独を感じていましたが、フウはその容姿について「怖くない」と言います。
少し切ない話。
サムライチャンプルー3話「以心伝心 其之壱」
3話ではあまり心に響くようなセリフはありませんでした。
4話に続くので簡単なあらすじだけ。
ゴチャゴチャ言うフウ。それに嫌気がさしたのか、ムゲンとジンの2人はコソコソ話し「お前はしっかりしてるよ。お前なら一人でも生きていけるよ」といい、2人は別々の道に走っていなくなってしまいます。
ムゲンは茶屋に入り極道さん達がいる席に座り、その前にある食事を食べ始めます。一悶着あったものの、親分が出てきて「うちの用心棒にならないか?」と誘います。
ジンも後から同じ茶屋に入りますが、お金がなく店の主人に「稼ぎ口はないか?」と聞きます。主人は「手っ取り早く稼ぎたかったら永富組の用心棒をやるんだな」と。
そこに入ってきた極道さん達もムゲンが用心棒として誘われた永富組。その永富組に恨みのある青年が入ってきて、ジンはその青年を助けます。
青年は永富組と対立している瓦組の親分の子供でした。2人は対立してしまうのです。
フウはすったもんだの末、女郎屋で働かされています。
サムライチャンプルー4話「以心伝心 其之弐」のグッとくるセリフ
前回の続き、2人が対立して戦っている場面から始まります。しかしムゲンは永富組の組員たちにジャマに入られてしまいます。
上手く逃げ出したジンと青年。
のちに永富組の親分に抗議したムゲンですが、「あんたはただいてくれるだけでいい」と言われ怒り出て行きます。
親分:いいか、世の中には2種類の人間しかいない。支配するものとされるものだ。俺がアンタみてぇな力を握ってるだけで、支配された奴らは歯向かっちゃこねぇ。それが効率のいい支配ってやつだ。
ムゲン:アンタの言う力ってのは、他人を支配するための力か?
親分:その通りだが・・・
ムゲン:俺ぁなぁ、そんなもんに興味ねぇ!支配すんのもされんのもご免だぜ!
親分:どこへ行く!?俺といれば、なんだって思うままにできる!みすみすそれを捨てるつもりか!?
ムゲン:俺ぁなぁ、テメェの腕以外何も信じねぇ。・・・あばよ
親分:俺を裏切るのか!?ただで済むと思ってるのか!?
っていうやり取りが合ってムゲンは出て行きます。
出て行った先には、元瓦組であり今は永富組の用心棒をしている石松が話を聞いていました。ムゲンと石松のセリフ。
ムゲン:なんだよ。やろぉってのか?
石松:俺だって、テメェの腕しか信じてなかったよ。瓦の親分トコを飛び出したときはなぁ、テメェの腕で、この腕だけでもっとでっかいもん掴もうって、そう思ってた。
けどな、世の中そんなに甘くできちゃいねぇ。おかしいと思ったって、首を縦に振らなきゃいけねぇときだってあんだよ。
ムゲン:くっだらねぇ。
石松:何?
ムゲン:言い訳しながら生きてんじゃねぇよ。テメェの行き方決めんのはテメェ自身だろ。
はぁ(*´ω`*)心に響いたわ。なんだか泣きたくなった。
言い訳しながら生きてるな~。
話はその後も色々あって割と話は入り組んでます。瓦組の親分の息子がつかまったり、フウは女郎屋を逃げ出す。
最終的に丸く収まったのか治まってないのか分からない終わり方でしたが、3人は旅を続けます。
サムライチャンプルー5話「馬耳東風」
船賃を稼ぎために絵のモデルになるフウ。街のチンピラから巻き上げるムゲン。将棋で賭けをするジン。
その他に出てくる人物は、今でいうところの熱血刑事「のこぎり万蔵」。浮世絵をかく「菱川師宣」。
菱川師宣は実在した人物で、「最初の浮世絵師」とも「浮世絵の祖」とも言われています。有名なものに「見返り美人図」があります。
サムライチャンプルー6話「赤毛異人」
彫周りの匂いのする侍を探して、江戸に着きました。
そこで3人して大食い大会に参加。絶対勝てると刀を預けてしまいます。知り合ったのは体の大きい赤い髪の毛の侍。
刀を返してもらうため、その体の大きい髪の毛の赤い男を江戸観光に付き添います。
井原西鶴の本を読んだというその男。なかなかのオチだった。
その男から「長崎に行けばわかるかもしれない」と言われ、第一部江戸編は終了。
っつーか、江戸に来たばっかじゃねぇか!?と突っ込みたくなりますが、そこがイイ。
サムライチャンプルー7話「四面楚歌」のグッとくるセリフ
長崎編に突入するのかと思いきや、そんな様子は全くありません。
しょっぱなから最後のへそくりで賭けをしている3人。
ムゲンとジンは言い合いをします。
ムゲン:3
ジン:バカな。5だ。
ムゲン:一々癇に障る野郎だなぁ。
ジン:それはこちらのセリフ
ムゲン:てやんでぇ、そのうちギャフンと言わせてやるからな。
ジン:ギャフンなどと本当に言うやつがいるか。聞いたことがないわ。
もう、ネタである。
こういうやり取りも何だかグッとくるほど2人がカッコよく見えてくる。
年末で疲れているんだろうか。くっくっくっと、ちびまる子ちゃんに出てくる野口さん並みに笑ってしまった。
んで、財布すられます。
で、そのスリはヤーさんの大事なものもすります。
そのスリ(新輔)のセリフ
はぁ~身に染みる~。年末だから余計に身に染みる~。
最初は笑ってたのに、超超切ない話でした。えげつないほど切ない。予想をはるかに超えて切ない。心が痛い。そんな話し。
サムライチャンプルー8話「唯我独尊」
始まりからヒューマンビートボックスでカッコいいのである。
そんで、この話に登場する「永光」という男のキャラクターがかなり強い。永光は「眼鏡狩り侍」という事で眼鏡をかけた侍を探しています。
すごい声イイなって思ったら山寺宏一さんだでした。
その永光がフウをナンパするんですが、その間にムゲンとジンは女性に騙されてしまうのです。
サムライチャンプルー9話「魑魅魍魎」のグッとくるセリフ
関所に努める「山根」さんというおじいさんが引退するという所から話が始まります。そして、30年前のことを思い出しますが、その30年前の話に主人公の3人が登場します。
何だか時間の流れが独特。
3人は手形がなくて関所を通れない。そして、まがい物を持たされつかまってしまいます。
見逃してほしかったらコレを届けろ。とムゲンが走ります。走る姿はルパンの様。
ムゲンなら大丈夫でしょう。って見てたんですが、そう言えば第一話からムゲンはつかまってたし、何だかんだで女性に弱くだまされてる。
もちろん今回もどんな展開があるのかと期待してしまいました。
速攻で道に迷うのである。そして、天狗たちにつかまるのである。強いのか弱いのか・・・。
つかまったときのムゲンのセリフ
ムゲン:さっきからテメェの言ってる意味が分かんねぇよ。
でもな、一つだけ分かることがあるぜ。
一匹で吠える勇気もないやつが、こんなとこで何匹集まっても無駄だってこったぁ。
カッコいいが、縛られてボコボコになっているのです・・・。
どうやって助かったかというのを理解しがたい人もいるかもしれませんが、紫の煙で全員らりるのです。
中々の衝撃作品である。
サムライチャンプルー10話「以毒制毒」
寺の手伝いをする代わりにタダで泊めさせてもらう話。
そんで、ある侍が武士の世直しをするために辻斬りをくり返す話。
そんで、ムゲンが倒しに行く話。
サムライチャンプルー11話「堕落天使」のグッとくるセリフ
ジンの色恋の話。
3人は宿代を稼ぐために別々にアルバイトをしています。
ジンがバイトに行く途中、雨の日、橋の上で川の方を向いている女性が。その女性は「しの」という名前で、のちにジンのアルバイトを手伝ってくれます。
アルバイトを手伝ってくれたしのさんのセリフ
なるほど・・・。
そして、亭主の借金のせいで女郎屋で働かなけらばならなくなります。
ジンが女郎屋に。「しのさんこの仕事辛くないのか?」とジンが聞きますが、その時のしのさんのセリフ
大人である。大人の女性だ。
なんとも中学生や高校生の頃の気持ちを思い出すような話だった。
サムライチャンプルー12話「温故知新」
今までの総まとめ
13話からは後半で