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シチリア行きたい!世界ふしぎ発見から学ぶ【シチリアレモン】シチリアの歴史

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世界ふしぎ発見は学生の頃から好きで、バイト先で「帰るの?」と聞かれ「はい、世界ふしぎ発見を見ないといけないので」と答えるほど。

今回(7月27日)の世界ふしぎ発見はシチリアでした。

シチリアには1度行ったことがありますが、もう一度行きたい!!イタリア旅行をしたときにイタリア全土でレモンは有名でした。なんですが、レモンと言えばシチリア!

イタリア産レモンの7割を生産するのがシチリアなんだそう。パピコのシチリアレモン味やポッカのストレート果汁にも使われています。無印良品からゼリーも発売されているほどです。

しかしながら、シチリアのレモンのジェラートは格別でした(*´▽`*)シチリアへ行ったら「リモンチェッロ」をお土産に頼まれるほど!

そんなシチリアレモンについてです。もうこれは見ないと!なのです!!

レモン以外のものもあって勉強になりました!

カルタジローネ

今回のミステリーハンターは竹内海南江さん。ゲストは、遼河はるひさん、ザキヤマさん(山崎弘也さん)、小関裕太さん、ギャル曽根さん。

そんな小関裕太さん。別の番組でシチリアを取材していて、世界ふしぎ発見の取材班と3回もバッティングしたんだそう。しかも、シチリアガイドの人も同じだったんだとか。

しょっぱなで紹介されたのが、シチリアのCaltagironeカルタジローネ(カルタジロネ?発音はどうなんだろう?)の大階段。

142段の階段は、5月~6月には花で飾られるんだそう。「スカリナータ・ディ・サンタ・マリア・デルモンテ」という場所。今年は雨が多く、花が飾られたのは1週間だけだったんだとか。

行きたい(*´▽`*)

階段に装飾されているのは、マヨルカ焼き(マヨリカ焼き)というタイル。マヨルカ焼きはアラブ発祥で、スペインのマヨルカ島を経由してシチリアに入ってきたというもの。

シチリアのカルタジローネは、マヨルカ焼きの街として有名なんだそう。

ナポリのサンタキアラ教会の庭園がマヨルカ焼きだったと、今知りました(;^ω^)

マヨルカ焼きのお店に行くと男女の顔の植木鉢のマヨルカ焼きが多く、そこにはちょっと怖い伝説があるんだって。

マヨルカ焼きの男女の物語

謎を解くカギは大階段にありました。このカルタジローネの大階段、シチリアの歴史をあらわしているんだそう。

階段のマヨルカ焼きには、シチリアにいない像やラクダが描かれています。これはアラブ人がやってきたことをあらわしているんだそう。

シチリアは、9世紀~12世紀までアラブ人の支配下にあったそう。その痕跡はシチリア中に残されていてモスクのような陶の教会もあり、その時代に男女の顔のマヨルカ焼きのエピソードも生まれたんだとか。

それは「愛と死の物語」。

100年前、大変美しいシチリア女性がいました。彼女がベランダで植物の世話をしている時、通りがかったアラブ人男性が一目ぼれしたんです。

彼女もたくましいハンサムな彼を好きになりました。出会いはそんな風に上手くいっていたのに、彼が突然「国に帰らなければ」と言い出したのです。

彼は国に妻子がいたのに、秘密にしていたのです。

彼がそれを告白したとき、彼女はどうしても帰らせたくなかったので、寝ている間に彼の首を切り落としました。その頭をベランダに置いて、頭にバジルを植えました。そして、彼女の涙で育てたんです。

バジルはよく育ちました。それを見た人々が顔のついた鉢を欲しがって、陶器で男女の顔を作るようになったんです。

ひえ~~(;’∀’)頭にバジルって!しかも妻子持ちって!

怖いというか笑っちゃったと言うか。ね。



シチリアの農業生産

そんなシチリアですが、アラブの支配によって農業生産が向上しました。

アラブ人は乾燥地帯に住んでいたので、農作物を作るために地下に水路を作ったそう。それは「蒸発を防ぐため」なんだとか。

それを「カナート」と言い、全長約1.5キロで残っているのはそのうちの300メートル。1000年~1100年前に作られた地下水路で、湧き水を探しながら作ったんだそうです。

パレルモ植物園

その当時のまま残されたというものが、植物園でも今も行われているんだそう。

竹内海南江さんが訪れたのは「パレルモ植物園」。

パレルモ植物園にある水路から、他の植物に水を与える方法はアラブ時代そのままなんだそうです。

水路がありゲートを開けます。水が植物の生えている場所に流れ込み、水路は止めてしまいます。鍬で水の方向を調節。

日本の田んぼに似ていると海南江さん。必要な分だけ水を入れて必要じゃない分はせき止めちゃう。スプリンクラーよりはるかに良い方法なんだそう。

シチリアの歴史

そこでレモンや橙の栽培が盛んになったそう。レモンパスタを食べている海南江さん。食べたいレモンパスタ!レモンとパスタをシチリアにもたらしたのもアラブ人だったんだそう。

アラブのシチリア支配は9世紀から300年続いたが、12世紀に歴史は突然動いた!

バイキングの子孫、ノルマン人が各地を襲って王国を築いたそう。そして彼らはシチリアにもやってきた。

そのノルマン人の王宮はシチリアで有名です。

12世紀のパレルモは「ヨーロッパの中心」と言われていました。それを支配していたのがノルマン王朝。

ノルマン人はアラブ文化を尊重して、彼らの技術をキリスト教の寺院にも取り入れたんだそう。

ノルマン王宮の中にあるパラティーナ礼拝堂の天井は、アラブ人によって作られたんだそう。

大変珍しいのが、偶像崇拝禁止で人物を描いていなかったアラブの職人が、見事な人物像を残していること。しかも、キリスト寺院の中という、宗教を超越したアラブ・ノルマン文化。

行きたいし、見たいですねぇ。私、パレルモで見た記憶があるんですが、ほとんど覚えていません(;^ω^)

海南江さんはジェス教会にも訪れていました。

床は色の違う大理石を組み合わせて絨毯のようになっていて、これはギリシャ風。漆喰の部分はアラブの人たちのお仕事なんだそう。

ジェス教会は当時、最高の技術を持った職人たちが競って作ったんだそうです。



question1

シチリアでは男女の顔の植木鉢の他に、ある植物の実の形をしたものを飾ります。それはその実が多産のシンボルだからなんです。

その植物の実とは一体何でしょう?

答えは「松の実」

松ぼっくりは、イタリアでは、種がいっぱいあって多産のシンボル。幸せをもたらすと言われているんだそう。

シチリアへ行ったらお土産で買うのも良いかもしれませんね(*´▽`*)

エトナ山が産んだ植物たち

ブラッドオレンジ

シチリアで有名なのが、ブラッドオレンジやベルガモットなどの柑橘類。それを作り出しているのがシチリアの特別な環境、エトナ山(3329メートル)。

エトナ山はヨーロッパ最大の活火山で、17世紀には死者1万人もの大爆発があったんだそう。そのとき、周辺の主な都市は崩壊。そして、再建されたときはバロック様式の都市としてよみがえったんだそう。

バロック様式とはルネッサンスに対抗するように生まれた、当時流行していた様式。

シチリアの歴史をあらわした大階段には、ちょうどそのころ、大航海時代をあらわした船、スペインの貴族たちが描かれているんだそう。

バロックで有名なのがモディカ。

バロックの街を作ったのは、ノルマン王朝の次にシチリアを支配したスペイン王家。当時中南米をも支配していたスペインが、イタリアに持ち込んだもの。

それがモディカの名産物となったそう。それはチョコレート

モディカのチョコレート、ヨーロッパ最古のチョコレートつくりの伝統を守っているんだそう。

砂糖が完全に溶けてないんだって!テンパリングとかもしないのかしら?食べても太らないんだって!ほんとうかしら?食べたい( *´艸`)

小関裕太さんはモディカのチョコレート、行ったんだそう。いいな。

エトナ山周辺は、水はけがよくミネラルを豊富に含んだ土地で、様々な植物の産地なんだそう。

カターニャのピスタチオ。世界で一番おいしいピスタチオと言われているんだそう。

イタリアではピスタチオのジェラートもおいしいですよ( *´艸`)

シチリアのレモン

イタリアレモン

シチリアで一番重要な柑橘類。それがレモン。莫大な富をもたらしたんだとか。

大航海時代、船に乗る人簿とを困らせていたのは、ビタミンCが不足して起こる「壊血病」。

1740年、世界一周の航海に出たイギリスの船では、2000人のうち1400人が壊血病で亡くなったんだそう。大航海時代は200万人もの人たちが壊血病で命を落としたんだそうです。

壊血病を予防できるものがレモンだったというわけです。

レモンは、他の柑橘類に比べて飛びぬけてビタミンCが多いのです。それは風邪の予防になるほか、血圧を下げる効果もあるんです。

さらに、カルシウムの吸収を助ける効果もあるんです。



question2

この酸っぱ~いレモンを好んで食べる家畜がいます。その動物、レモンの原産地インドのヒマラヤの近くに生息していたので、この果物を好んで食べていたと言います。

では、その動物とは一体何でしょうか?

1、馬(汗っかきの馬はレモンを食べてスッキリ)
2、牛(消化の遅い牛はレモンを食べてスッキリ
3、ロバ(働き者のロバはレモンを食べて元気回復)

答えは「3のロバ」

ロバがレモンを好んで食べるのは知りませんでした!さすが世界ふしぎ発見!!

シチリアのベルガモット

世界一高価な柑橘類と言われているベルガモット。

良質なベルガモットは限られた場所でしか取れないんだそう。ベルガモットがとれるのは、イタリア本土のカラブリア州の海岸線、75キロほどでしか取れないんだそう。水の透明度も高く「神々の海岸」とも言われているそうです。

カラブリア州はイタリアで一番のトウガラシ王国と言われています。

カラブリアだけの食べ物「ンドゥイヤ」と言われる、トウガラシ入りのサラミ。パンに塗ったりパスタやピザにも使うんだそう。

スタジオで試食していましたが、カラブリアに行った際には是非食したいですね( *´艸`)

カラブリアには、何度も落ちていることから「悪魔の橋」と呼ばれる橋があり、その先にあるのが「チヴィタ」という街。このチヴィタはアドリア海を挟んだアルバニアの人々の街で、看板もイタリア語とアルバニア語で書かれています。

1460年代にアルバニアはオスマントルコから攻撃をされ、そのとき国を守ったのが「スカンデルベグ」という英雄。しかし彼の死後、アルバニア人はイタリアに逃げ込むしかなかったそう。イタリアは彼のお陰でオスマントルコから襲われなかったので、その功績でアルバニア人が住むことが許されたんだそう。

チヴィタの街ではアルバニア語も親から教わるんだそうです。

で、ベルガモットですね。

ベルガモットは苦いんだそう。海南江さん「はっきり言います。まずい」

ベルガモットを専門に研究している博物館があるんですね。

ベルガモットは最初、防腐剤として使われていました。世界で一番強い防腐剤です。皮はオイルを含んでいますが、それは虫を寄せ付けない殺菌効果があります。

皮は食べられないけど、実にはコレステロール値を下げる効果があります。

さらに皮から採れるオイルは、世界一高価なオイルなのです。そのオイルを使って生まれた紅茶がアールグレイなんだ。

めちゃくちゃ勉強になるな!

ベルガモットは、他で植えても成長するんですが、実がならない場合があるそうです。実がなってもオイルも採れないし、仲のジュースもおいしくない。そして、その木を持ってきて植えると、良いオイルができてジュースも採れるんだって。

本当に場所を選ぶ木なんですね。

その消毒作用、殺菌作用は、他に例がないほど強力で、世界中で薬品に用いられているんだそうです。そのため、希少なベルガモットを所有する農園主は莫大な手にしたんだそう。

パレルモにあるポルテアマ劇場は、ベルガモット農家の寄付だけで作られたんだそうです。

question3

ベルガモットのオイルを使ったある商品があります。それはイタリア人がドイツのケルンの街に引っ越して作ったので、「ケルンの水」と呼ばれています。

ではその「ケルンの水」とは一体何でしょうか?

答えは「オーデコロン」

ベルガモットを水の中に入れてケルンに持って行って、その水で体を洗ったらものすごく良い匂いがした。それをケルンの王様に献上して評判になった。オーデコロンは偶然生まれたものなんだそう。

まとめ

勉強になったし、行きたくなりました!

行きたいイタリア。行きたいシチリア。

シチリアへ行く際には是非レモンにベルガモットにチョコレートに、堪能してはいかがでしょう( *´艸`)