心にぐっとくる漫画

真鍋昌平~闇金ウシジマくん~がなかなか熱い

心にぐっとくる漫画1

「闇金ウシジマくん」は、ドラマ化されてさらに映画にもなってますね。

山田孝之さん!素晴らしいです!

何にでもなれるんですなぁ~。本当にふり幅が広すぎる!  

ちゅらさん、せかちゅう、白夜行、あと、電車男もよかったですよねぇ~(´▽`*)

個人的には勇者ヨシヒコとか、荒川アンダーザブリッジが好きです。

ハイ・・・話それましたね。

闇金ウシジマくん

闇金ウシジマくんは、その名のとおり主人公のウシジマくんは金貸し。

お金を借りに来る人達物語だったり人生だったが描かれています。

映画も良いですが、漫画、良いです。

結構深いです。お金ではないところでも面白い作品です。

人生って何だろう。生きるって何だろう。と考えさせられます。

一つの話が重いときもあって、読んだ後に沈んでしまうこともあるんですが、救われることもある。

勉強になるって言ったら変だけど、こういう世界があるという事を知れる漫画です。

 

~奴隷くん~

お前に罪悪感があるなら、なぜ日常では感じない?
豚を殺す罪悪感もなくコマ切れ肉を食い、自然を壊す罪悪感もなくモノをゴミにする。
今の生活は 負担を感じないように出来てるから 人間が鈍感になる。
BY 丑嶋

これは従業員の高田に対して言うセリフです。

お金を返せない主婦に無理に強要させ、高田が同乗してしまうところです。

ウシジマくん。深い事言います。

鈍感になっているからこそ、簡単に「かわいそ~」とか言っちゃうのかな。

~若い女くん~

高田:ひっでーなぁ。人間こうなったらオシマイっスねー
丑嶋:そうかぁ?こんな生き方もアリなんじゃねぇの?
高田:でも、独りぼっちで、なんかカワイソ~~~
丑嶋:そんな事ねーだろ。 みんな独りだ。 死ぬ時は 独りぼっちだ。

人に対する考え方。物に対する考え方。お金に対する考え方。

ウシジマくんはクールです。

でも、少し熱いです。

若い女くんは、仲間外れになりたくなくて見栄を張っているOLのはなし。

OLの中でのいじめも書かれています。

もしかしたら、こういう事ってあるのかな。

けっこうグロいんですが、ウシジマくんのこの言葉で「生き方」を考えさせられました。

~ヤンキーくん~

一度なくした信用取り戻すのは、
最初に信用作るより大変なんだ。
BY 丑嶋

わかってはいるけれど、こう言われると ハッとしてしまいます。

逆もそですよね。もう一度信用するのは大変なんじゃないかと。

ヤンキーくんは話としては長くて、2冊近くあります。なので、細かいところまで描かれています。

お金によって人が変わっていく様、信頼関係、信用とは。

ウシジマくんが優しいのかはまだよくわかりません。

後半はかなりハラハラする展開になっていきます。

 

~ゲイくん~

ジャニヲタの誓いは 全部叶わないと思う。
誰にでも出来る 簡単なコトが本当に出来ない人間もいる。
ジャニヲタはそーゆー人間だ。
僕もそーゆー人間だから よくわかる
BY ゆーちゃん

私もわかる。

なかなか痩せない(そういうことじゃないか、、、。)

いや、分かります。

ゲイくんは、夢とか将来とか親のこととか老後とか、そういう世界の悩みが書かれています。

ジャニヲタは自己破産してカードも借りられない、パチスロはする、借金はする。というジャニーズオタクなんですが、夢を語るんです。

最後のウシジマくんの言葉もぐっときます。

 

~フーゾクくん~

私はもう若くない。
今日よりも明日と 一日ずつ価値が下がってく。
今までは、人間関係も 仕事先も 住む場所も、嫌になればすぐ替えてきた
年を取ると、バイト先すら選べない。
若ければ、残された可能性に賭けて 希望を持てたかも。
今まで 自分がしてきた結果じゃ、思い描く理想すら考えつかない。
BY 瑞樹

若いときには気付かない事が多いです。

未来、希望、理想、

考え方は人それぞれですけど、女性ならではの感情なのかな。

フーゾクくんでは、性に対してというよりも、生き方や考え方についての方が際立ちます。

まぁ、ウシジマくん自体がそういう漫画なんですがね。

瑞樹は「幸せはお金で買える」「女の武器を有効に使わなきゃダメ」と言っています。

 

生きてくのは大変だ。
人間、一人じゃ抱えきれねェコトもある。
だが、一人で背負わなきゃならねぇコトもある。
BY 彫り師

ふか~~~~~い!

フーゾクで働いている女の子に好きな人ができて、それを彫り師と話している会話の中で出てきたセリフ。

なんかあった人にしか言えないセリフ。

「墨を入れて少しでも自信が持てればうれしい」とも言っています。

墨じゃなくても、洋服とかもそうだと思う。

自分が変わると自信になって勇気になるな。

 

~フリーターくん~

俺は今まで
一日ずつ怠けてきたから、
今日もどうせ 何も出来ないと、行動の前に理由をつけて諦めて、
何も出来ない。
でも、何もない退屈な時間には耐えられない。
出来るコトなら俺だって・・・
一日を 精一杯生きてみたい。
BY 宇津井

自分を変えたい。変えられない自分。

はぁ~~。

この話の主人公である宇津井くんは、世間に対して日々文句を言っているんですが、不器用な感じが分かります。

世間の優しさとか、いい言葉とかにイラっとしてしまう主人公。

最初からダメな感じはあるんですが、その中でもがいてるのかな?という感じがします。

フリーターくんの宇津井くんはこの後も色々考えさせられることを言います。

俺は 出来るだけキズつかないように無難に人と関わってきた。
楽だから。
負担やストレスを感じるくらいなら一人がイイ。
楽だから。
今 俺が欲しいものはたった一つ。
たった一つだけ。
自信が欲しい・・・ 自信が・・・
BY 宇津井

一人がいいけど、一人はさみしい。

 かな?。

楽だけどね。一人でいるの。

でも、宇津井君は普通に話せる友人がいなかった。グチを言い合える人もいなかった。

そんな中で出てきたセリフです。

何もしないで ムダな時間を浪費し過ぎた。
何かを始めようとしても、その最初の一歩がどうしても踏み出せない。
昨日 出来なかった俺に、今日の俺が出来るとも思えない。
だからきっと 明日の俺も 何も出来ないと諦める。
こうしてる間に 俺はどんどん取り残された。
あせる。あせる。
あせれば 気持ちはヘコみ、視野が狭くなる。
取り残される不安。
先の見えない不安。
絶望。
考えれば、考える程、 出口は見えない。
一歩・・・半歩でもいい。
前に進みたい。
BY 宇津井

宇津井くん・・・。涙目になりました。

自分を変えたくて変えたくて、心の中でもがいて、

自分との闘いですよね。

でも、宇津井君は毎回自分との戦いに負けます。

普通にエロサイトとか見ちゃいます。

ある人と出会って少しずつ変わっていくんですが、それもまた応援したくなるような宇津井君。

 

俺が思ってるよりも 俺は 変わっちゃったのかな?
見た目も、 中身も。
自分としては 小学校の頃と あまり変わってない気がする。
けど、違うんだろうな・・・
BY 宇津井

泊る所もない、腰を壊して働けない。そんな宇津井君が人のいない場所へ行こうとしている場面です。

周りと自分との関わりがなくて、周りが変わってく事に気づかない。

本当は自分も変わってて、それを周りは気付かない。

そんな感じが切なくてたまらなくなります。

人生の落とし穴が そこらじゅうにあいている。
ちょっとした穴に見えても 実際、深すぎて、一度落ちたら上がれない。
でも、本当は・・・
誰かが手を差し伸べてくれたら、
簡単にはい上がれる程度の穴かもしれない。
BY 宇津井

宇津井くん、感動してしまった。

人との関わりとか自分の弱さとか、細かい部分が入り込んでしまいます。

人間は弱い。それを克服できるか。

明日からって思ってしまう私は自分と重ねて読んでしまいました。

そんな回でした。

 

~サラリーマンくん~

俺の人生は いったい なんなんだろう?
しがないサラリーマン。
俺自身、会社に大切な時間を売っている。
毎日悩んで、迷って、少しずつ腐り減って、
もう二度とない、かけがえのない人生を売っている。
BY 小堀

サラリーマンの小堀は仕事場ではあまり成績が良くなく、会社でも取引先でも文句を言われたりせめられてしまう人柄です。

家では小さい子供がいて、夜中にうるさいと赤ちゃんが起きると奥さんにも怒られています。

そして、本当は褒められたいと思っていて、啓発本を買ったりします。

忙しすぎると、そう思ってしまうんですね。

技術職をしてたので仕事自体に無駄な時間だとは思ったことがないですが、会社のシステムに対して「私の時間返せ」と思ったとはあるかな。

そういうのも、続くと腐ってくんだな。腐ってたかな。

小堀は携帯で街や空の写真を撮ってるんでが、心がやんでるとそうなるのかな。

それとも優しいとなるのかな。

 

なんで俺はこんなに打たれ弱いんだろう・・・
どうして いつまでたっても 自分に誇りが持てないんだろう・・・
どうせサラリーマンなんて替えが利く存在だ。
俺がいなくなっても誰も困らない存在だ・・・
BY 小堀

私、思ってました。”自分がいなくたって、、、”

でも、そういう事じゃなかったって気付いたのは、仕事を辞めた後でした。

サラリーマンくんは、仕事とか家庭とか、みんな似たような悩みがあるよな。って読んでて分かりやすいです。

分かりやすいというか、このあたりまで来ると1つの作品が長いので(サラリーマンくんに関しては3冊近くになる)、個人個人の描写が細かいし、関わってくる人の気持ちも書かれています。

ウシジマくんに関係してくるのは小堀の友人なんですが、友人関係なども考えちゃうかも。

 

~テレクラくん~

孤独を受け入れろ。
孤独を受け入れないと大人になれない。
大人になれないガキばかりいる国で
お前は大人にならなきゃなンねェーンだ。
BY 丑嶋

ウシジマくんは孤独を受け入れたのか。何があったんだ。

いや、多分ウシジマくんは孤独を受け入れてるから強いんだと思います。

ウシジマくん自身が出てくる場面は意外と少ないんですが、セリフで強さが分かります。

あとあと、ウシジマくんの学生時代の話も出てきますが、「ああ、」と納得してしまいます。

 

~楽園くん~

すべてを分かってもらおうとするな!
秘密のない人間に魅力はない。
トリックの無いマジックがないようにな。
BY G10くん

なるほど。確かに秘密がある人は魅力を感じます。

魅力というか、そこに興味が出てしまいます。

この回でも、G10くんは不思議な存在です。

落ち武者カットなんです。

なんで俺、こんなにも折れやすいんだろう・・・
人の評価ばっかり気にし過ぎるからか?
でも、誰かに褒められてないと 自分を保てない。
完全に愛されたい・・・
不安でいっぱいだ・・・
BY 中田

田中はおしゃれな洋服を着て街で写真を撮られるのを待っている少年です。

元々洋服が好きなんでしょうが、雑誌に載りたい、誰よりも目立ちたいという承認欲求が強いタイプです。

最近はSNSでもありますよね。

いくつ「いいね」がつくか。みたいな。わざわざ写真だけの為に何軒もお店回ったり。

さみしいんですかね。

人間は人間に愛されたいんですかね。

 

~ヤミ金くん~

人は損得で決めすぎる。
見返りばかり求めていたら究極・・・
自分の為になるコトしかしない 心の狭い人間になる。
BY 竹本

竹本はウシジマくんの同級生で、この回ではウシジマくんの中学生の頃の話が出てきます。

ケンカのシーンとかもおいんですが、竹本はそういうのにかかわってなくて、ウシジマくんと違うところでつながっています。

ちょこちょこ悟ったようなセリフが出てきます。

なぜか、人のことを助けるようなことをします。

人を好きになる感覚が分からない。とも言っている。

ウシジマくんに、人を好きになれるキミがうらやましいとも言っている。

丑嶋:簡単に手にした金は簡単に使う。 ダメな奴は簡単には変わらねえよ。
竹本:でも いつか 変わる。

自分が人を好きになる感覚が薄いから、人を好きになりたかったんでしょうか。

だから、正義感のあるような、人を助けるようなことをしてたんだろうか。

最後は少し泣けます。

 

~中年会社員くん~

金が全てじゃねぇが、
全てに金が必要だ。
BY 丑嶋

ハッ!!

強烈です。

本当にそう思います。

ボランティアで震災の場所に行った同僚や、カンボジアに行った友人がいますが、いつも、お金がないとできないよな。って思ってました。

ボランティアに限らずですが、勉強も仕事も、お金がないと始まらない。始められない人もいる。

そういうことを分かったうえで、お金の使い方を考えていきたいな。

うちは必要最低限で成り立ってる。
いつパクられるか分かんねェーし 周りは敵だらけ。
人は 分かんねーもんとして扱う。いつ裏切るか分かんねェ。
それでも仲間が大事。
生きてくのに必要だから
BY 丑嶋

いつもクールなウシジマくんなんですが、ちょっと熱い。

こうやって仕事で来てたかな~とか考えてしまったな。

 

人ってなんだ!仕事ってなんだ!お金ってなんだ!って思う漫画です。

人間の弱さ。もろさ。汚さ。それでも人は強い。

テーマテーマで違う世界に住んでいる人間模様は本当に深い。

グロテスクな場面やテーマもありますが、知って強くなれるのかな。

そんな作品です。

「闇金ウシジマくん」コミックス・電子書籍

Amazon 闇金ウシジマくん 1 イーブックジャパン 漫画全巻ドットコム