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やりすぎ都市伝説【プラスチックごみ問題】次に処理されるのは我々かもしれない

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毎回楽しく見ている『やりすぎ都市伝説』。

今回も面白かったです。その中でも、芸人の田畑藤本の藤本さんが発表していた「プラスチックごみ問題が招く人類の未来」という話に食いついてしまいました。

というのも、以前、オーガニックの商品に関して、石油成分がなぜ人間に良くないか?みたいな話を聞いたことがあったからなんです。

ちょっとつながるところがあるんじゃないかと思って食いついてしまいました。

スターバックスの使い捨てストロー廃止

スターバックスが「2020年までに全世界の2万8千以上の店舗で、プラスチック製の使い捨てにストローを廃止する」というのを発表したのは話題になりましたよね。

随分ニュースでも見かけましたし、「マツコ有吉のかりそめ天国」などのバラエティーでも取り上げられるほど!

「マツコ有吉のかりそめ天国」では、「海や川に捨てなければ問題ないのでは?」という疑問から、マツコさんと有吉さんが「フランスに行くと、皆、川に放り投げている。」という話でした。

日本では少ない行為が海外では当たり前になているから、世界的に変えていかないといけない。そして、その問題はこの番組では大きすぎて扱えない。とも言ってました。

ゴミ問題の取り組みの背景にあるのは、プラスチックごみによる環境汚染です。

特に言われているのが、海に捨てられるプラスチックごみ。ウミガメの鼻の中にストローが絡まった映像もニュースになっていましたね。

なんと!現在は毎年1000万トンものプラスチックごみが海の中に流れ込んでいるんだそう。

このペースで行くと、2050年までに海の中にあるプラスチックの量が魚の量を上回ってしまうとも言われているんですね。

プラスチックごみ問題(マイクロプラスチック)

その中でも問題になっているのが「マイクロプラスチック」。と藤本さん。

プラスチックというのは、紫外線に長時間さらされると劣化してボロボロになっていきます。

そう言えばうちでは、プラスチックのハンガーを外に置いておくとボロボロと砕けてしまうことがよくあります。

海や川に流れ込んだプラスチックごみが紫外線にさらされていくうちに劣化し、波にもまれていくうちに細かく小さくなり、その結果5ミリ以下になってしまったものを総称して「マイクロプラスチック」と言うそうです。

マイクロプラスチックの何が問題?

マイクロプラスチックは、劣化が進んでいくとスポンジのようになり有害な物質を吸着していくという性質があるんだそう。

つまり、周りにある有害な物質を集めながら海の中を漂ってしまう。とのこと。

5ミリ以下という小ささなので、エサと間違えた小魚がどんどんそれを食べていく。

⇒その小魚を大きい魚がエサとして食べる。大きい魚の中に有害物質が濃縮する。

⇒その大きな魚を食べる人間にも影響する可能性があると言う流れ。

プラスチックごみ問題の解決

プラスチックごみ問題を解決に導く手掛かりになる発見もされていると、藤本さん。

2016年に日本のある研究チームが、新種の細菌を発見して話題になったことがあったんだそう。

大阪府堺市のリサイクル工場で発見された「イデオネラサカイエンシス201F6株」という名前がついている細菌。

この「イデオネラサカイエンシス201F6株」は、ペットボトルの原料である「ポリエチレンテレフタレート」通称PETを分解すると言う特性を持っているんだそう。

これまではPETというのは自然界で分解するのは不可能と言われてきたもの。

しかし、このPETを栄養源と分解できるのが「サカイエンシス」と言うわけなんだそう。

この発見はやがて、地球の浄化システムである微生物が、人間が作ったプラスチックを分解し処理してくれるという希望を持たせるような発見じゃないかと言われているんだそう。

これは、細菌が突然変異によってプラスに働く明るい話題。

プラスチックを分解する微生物と、私が話を聞いた石油を分解すると言う微生物は同じなのかな?

私が聞いたのは、石油が分解されないことが問題ということでした。

色々な商品に石油が使われていますが、肌につけるもの(例えば化粧水やクリームなど)も同様に分解されずに肌に残るので、敏感肌の人はそれが原因で肌のバリア機能が低下しやすいというもの。

近年では石油を分解する細菌もあるので、化粧品の未来も変わるかもしれないという話を聞いたことがあります。

そもそもおおざっぱにしか聞かなかったので名前までは覚えてないんですが、もしかしたら同じものだったかもしれません。

菌の突然変異

一方、2016年にアメリカ人の女性が感染症にかかって亡くなると言うニュースがありました。

一般的に感染症にかかった治療は、抗生物質を用いて行います。

しかしその女性から見つかった菌は、26の異なる抗生物質でも治療できなかった「スーパー耐性菌」だったんだそう。

当時アメリカで使用可能だった26種類の抗生物質に対して耐性を持っていたというもの。

つまり、あらゆる抗生物質が効かなくなってしまった病原菌だったというわけです。

耐性菌に対する抗生物質に関しては「イタチごっこ」と聞いたことがありますが、何か怖い。

人間も同様だとも言いますよね。抗生物質を飲み過ぎると抗生物質が効かなくなるとかなんだとか。怖いですね。

なんでそんな菌が生まれる?

では、なぜ耐性を持った菌が生まれるのかと言うところも解説されていました。(諸説あるそう)

一つは、抗生物質と言うのは我々の体に入った場合、吸収されるのはごく一部で大部分は吸収されずに排出される。

一つは、大量に処方された場合、使い切れずに捨てられてしまう抗生物質がある。

つまり、自然界の中にどんどん抗生物質が流れ出てしまうと言うわけなんです。

自然界に元々いた細菌と触れあう機会が増えていき、必然的にその抗生物質に耐性を持った細菌が生まれる。ということなんですね。

しかも、自然界で行われる最近の突然変異は、人間の手で制御できるレベルではないそう。

人間もすごいけど、自然もすごい。というか、自然はすごいですね。

プラスチックごみ問題が招く人類の未来

ペットボトルは、人間が使うようになってまだ50年ほどの歴史です。

この短い期間に浄化システムの微生物は突然変異を起こし、それを処理できるんじゃないかと言うレベルまで進化しました。

それを有効利用しようとしても、研究過程で予想できない突然変異が起こることは否定できない。

現実として我々人類は、これまで自然になかったものをゴミとつくり出して、それを微生物という形で地球に処理まで任せようとする現状がある。と藤本さん。

そして、こうまとめていました。

これに懲りずに地球を汚し続けてしまったとしたら、次に処理されてしまうのは我々人間事自体なのかもしれません。信じるか信じないかはあなた次第です。

と。

日本に住んでいると、道はきれいだし川もキレイに保たれています。

ゴミの分別も厳しいし、ちゃんとやればいいのでは?と思うところはありますが、海外に行くと本当に汚い場所も多いです。意識も違います。

研究の未来にかけるのか。しかしながら個人で意識しないといけない問題なのではないでしょうか。