以前、プラスチックごみ問題について触れたことがありますが、食品廃棄も大きな問題ですよね。
2月10日のワイドナショーで「恵方巻き」の廃棄は10億円以上になる可能性があると言うニュースについて取り上げていました。
農林水産省では初めて「廃棄を減らすように」と呼びかけているそうですが、なかなか減らないのが現状のようです。
専門家として呼ばれたのが、ゴミ清掃員芸人(マシンガンズ)の滝沢秀一さん。
お笑い芸人を続けながらゴミ収集会社の正社員として働いている方です。
ゴミ清掃員芸人・滝沢秀一
芸人をしていたが、奥様の妊娠をきっかけにゴミ収集の会社に勤務することを決めたという滝沢さん。
「どっちが傍らなのか分からないですねぇ」という松本さんに対し、「ごみ清掃員が本業ですね。で、アルバイトでお笑いをやってます」とはっきり断言。
「芸人としては破棄されるらしいよ」という松本さん。
フフ、上手い。と思ったら、
「ゴミ芸人と呼ばれてます」と、そこにのせてくる滝沢さんはさすが芸人さん。
ツイッターが話題で、本も出しているそうです。
そんな滝沢さんが、食品破棄について語っています。
「恵方巻き」大量破棄問題について
様々なゴミを取り扱うという滝沢さんは、食べ物も良く見ると言います。
ただ、恵方巻きに関しては家庭ごみではあまり見かけないそうです。
買う人は買ってちゃんと食べるから、食べ残しとしては出ないそう。
まるまるかじって食べるから。そりゃそうか。
スタジオではゲストの方に「恵方巻きを食べた方いらっしゃいますか?」と東野さんは聞いていましたが、松本さんをはじめ、立川志らくさん、宮澤エマさん、清塚信也さんの誰も食べていないということでした。
関西ではやっている人が多いそうですが、松本さんは小さい頃から食べていなかったんだそう。
車の中で食べているのを見て、「方角方角!」と突っ込んでたのは笑ってしまいました。
関西で主に習慣になっていた「恵方巻き」を、コンビニチェーンが全国展開したことから大きく広まったんだそう。
企業側としての「恵方巻き」の販売額は250億円以上になるようです。
その250億円分の儲けに対して、破棄する額は10億円になるのは「しょうがないか」と捉えているんだとか。
「食べ物を『モノ』として扱っている、その倫理観の問題ですね」と滝沢さん。
世界の色々なところを旅している私は、何となく切なくなるような言葉でした。
子供がさぁ、自分が生きるために、食べるために物乞いをする光景って日本にないですよね。
食べられない子供もいる。分かってはいるけど処分しないといけない状況。多分、日本だけの問題じゃないんでしょうね。
食品ロスについて
清掃員として食品ロスを目にすることのある滝沢さん曰く、お正月のおせち、お歳暮シーズンにメロン丸ごと3つ、封の開いていない高級そうなゼリー1ダースほどなど、見ることがあるそうです。
立川志らくさんは、師匠の談志さんが戦前生まれだから「食べるのを捨てるのは勿体ない」とよく言っていたそうです。
世代の違いなんでしょうか。
私も両親に「もったいないお化けが出るよ」と言われた記憶があります。
宮澤エマさんの意見も参考になりました。
売る側の利益はしょうがないとして、その後フェスなど、食べる方向に持って行くという事はできないのか?。と。
「あのスーパー、夜に行ってもお惣菜がけっこう置いてあるけどどうしてるんだろう?」などと家族で話すこともありますが、食品はどうしても期限もあるし、何かあったら問題になってしまうし、破棄するしかないのが現状なのかもしれませんよね。
企業側としても、何かあってからじゃ遅いですもんね。
難しいね。
「恵方巻き」に関しては、ブタのエサになることもあるようです。
食品破棄についての税金
「捨てるにあたって企業もお金を払って処分するんですが、そこで家庭ごみとして燃やされるものもありますので、そこで市町村の財源が使われたりするんですね」
と滝沢さん。
つまり、食べ物を燃やすと言うことは、私たちの税金が使われているという事になるんですね。
ゴミ処理は、年間で2兆円かかるそうです。
マジか!(; ・`д・´) 知りませんでした。勉強不足。
その中で食べ物の償焼却する費用は、8000億~1兆円の税金が投入されているんだそう。
家庭での食品ロス
こうなると企業が悪いという事になりやすいんですが、家庭での食品ロスも問題でもあるそう。
食品ロスは年間で646万トンになるそうで、その中の45%は家庭から出る食品ロスだと言われているそうなんです。
事業での食品ロスを対処しなければいけない反面、私たちもしっかり考えなければならないですね。
なんとなくなんですが、「断捨離」って流行ってるじゃないですか?
コレ、食べ物においてもそういう傾向なのかなぁ。って思ったりしてしまう事はあります。
というのも、消費期限や賞味期限が少しでも過ぎている食べ物が冷蔵庫に入っていて、私はお腹を壊したら怖いなぁ。と捨ててしまう事があるんですよね。
その前に、消費できるだけの食品を考えて買わないといけないんですよね。本当は。もしくは、ちゃんと、モノとしてじゃなくて食品として考えないといけないんですよね。。。。
滝沢さんは、袋を持っただけでビンが入っているのが分かるんだとか。
また、命にかかわるものも入っていることがあるようで、スプレー缶がそのまま入っていることがあるんだそうです。
スプレーなどからガスが漏れると、この時期、静電気で引火する可能性があるとのこと。
そう言えば先月だったか、ごみ収集車が燃えたというニュースがありました。
「ゴミ清掃員あるある」が面白かった。
「ずっと友達」って書いてあるプリクラがそのまま捨てられていると人生のはかなさを感じますねぇ。と。
真面目に言われると真面目に考えて真面目にとらえてしまいますが、分かりやすく笑いを交えて話してくれると、話が聞きやすい。
「伝え方って大切だなぁ」と、最後は違う方向に行ってしまった。