心にぐっとくる広告

旅好きにはぐっとくる『HIS宣言文広告』

心にぐっとくる広告

私は、旅が好きで、旅にかかわる文章や本に惹かれてしまうことが多々あります。

学生の頃のバイブルは、沢木幸太郎さんの深夜特急でした。TV版のもDVDで持ってます。

 HISも利用したことがありますが、広告と言えば、「韓国2泊3日最安値」や「関西発 ヨーロッパツアー1週間」など。

そういうものがほぼだと思います。

HIS宣言文

宣言文というのは、2014年に社員に向けたメッセージを、新聞に掲載する。という、なんとも斬新なもので、社長さんが覚悟を伝えたかったからだそうです。

 

まず、最初に目に飛び込んでくるのが、

社員である前に、旅人であれ

です。

そして、

H.I.Sの全スタッフに告ぐ

と続きます。

この時点で、何だかかっこいい。と思ってしまいました。

旅が好きなもので、旅人という言葉に食いついてしまいした。

20代の頃の夢が「旅人」で「世界一周」でした。

いまだに叶えられていませんが、最近は世界一周している人のブログや本が多いですよね。ついつい見てしまうし、うらやましく思ってしまいます。

全文はこちら HIS公式サイト

そして、これです。

この星が呼んでいる。

何とも言えない。この星の住人なのに、この星が呼んでいるという文句に旅に出たくなります。

よく、ある場所に行ったり見たりするときに「呼ばれた」って例える場面を見ますが、私にしてみたら全てなんですよね。

すべての場所に呼ばれてる気がします。呼ばれてるのに行けないジレンマです。

「道草旅」というシリーズがありますが、これもまた旅に出たくなってしまう文句の連続です。

道草旅inParis

美食の街でいちばん美味しかったのは、道草です。

道草旅inUSA

空と砂漠だけの道なのに、道草ばかり食っていた。

道草旅inAngkor

観光じゃない。これはほとんど冒険だ。

旅のスタイルは人それぞれですが、私は貧乏性なので行くならその場をとことん探りたいと思ってしまう質です。

観光地はもちろん、口コミなどで「イイよ」と言われているところに行ってしまいます。

なので、道草ってあんまりしないんですよね。

だからいつも日程も予定も決めないで、ゆっくりできる旅も素敵だなぁ。と

海に来ているのに、プールで本を読んでるご婦人や、一日何もしなかったって言う人とか。かっこいいです。

 

ある旅で偶然知り合った日本人の青年が、

「明日は〇〇へ行きます」

って言っていたのに、次の日の昼にも道で出会ったんです。

「あれ?行かなかったの?」って聞いたら、

「寝過ごして、電車の時間に間に合わなかったので、明日にしました。」と。

なんとも素敵な旅のスタイルだろうと。これ、深夜特急思い出してしまいます。

私は常々、いくつになっても遅くないんだと思っています。

今からでも全然遅くないし、若い頃より今のほうが面白いんじゃないかな。とも思うんですが、いろんなものに対して年々意欲が薄れてきています。

「あれ食べたい」とか「ここに行きたい」とか「ここの服が欲しい」とか。

その中でも、私にとって旅に出るのって結構パワーがいるんです。

それは多分、いろんなことを決めたり、ここに行くには、何時に行かなければ。とか考えてしまうからだと思います。

道草目的に旅に出るでもいいじゃないか。と思える広告です。