心にぐっとくる本

知ってて損はない【食品の裏側~みんな大好き食品添加物~】

最近太ってしまって、どうにか痩せたいと思っていました。

やらなければならないことは分かっています。

・食事制限(食事の見直し)
・程度な運動

この2点に限るのですが、どうしても気持ちが動かず「どうしたもんか」と、食事や運動の本を見ようと思って図書館へ行きました。

そこで目に入ったのが「食品の裏側」。

サブタイトルの「みんな大好き食品添加物」というのが気になって開いてしまったんです。

読んでみたら面白かった。添加物に関しては気にしている方だと思いますが、その内容に関して知らないことも多く、今から食卓に並ぶものの内容を変えるだけでもダイエットにイイのではないか?とも思いました。

こういう本も、けっこうぐっとくる。

「食品の裏側」の内容

この本は2005年に出版されているので、もう13年も前のこと。

有機農業JAS判定員をされていらっしゃる安部司さんという方が書いた本ですが、安部さんはかつて食品添加物の会社に勤め、トップセールスマンだったという経歴です。

本の目次は以下のようになっています。

序章 「食品添加物の神様」と言われるまで
第1章 食品添加物が大量に使われている加工食品
第2章 食卓の調味料が「ニセモノ」にすりかわっている!?
第3章 私たちに見えない、知りようのない食品添加物がこんなにある
第4章 今日あなたが口にした食品添加物
第5章 食品添加物で子どもたちの舌が壊れていく!
第6章 未来をどう生きるか

 

目次の内容はさらに細かく書かれているので流れもあって非常に読みやすく、こういった本の中ではバツグンに読みやすいです。

また、食品添加物を取り扱っていたという本人だからなのか、物語のように知識をくれる本でした。

食品を選ぶのは自分

まずはじめに、添加物のことが書かれている本はけっこうある。それは「食品の裏側」の冒頭でも記載されています。

しかし、一つの食品添加物について、毒性があるだの危険だのと書かれたものが多いんですね。

安部さんはこうおっしゃっています。

添加物の「害悪」と言うけれど、私たちは間違いなく添加物の「恩恵」も受けているのです。自分でつくれば2時間もかかるものが、加工食品を使えば5分でできる。スーパーやコンビニでは、いつでもどこでも簡単にそれほど高くない値段で食品が買える。本来ならすぐに腐ってしまうはずのものが、長持ちしておいしく食べられる。
~省略~
そうした現状がある以上、目くじらを立てて「添加物は毒だ、排斥せよ、ゼロにせよ」と騒いでも、何の問題解決にもならないのです。それに、「添加物=毒性」という単純な図式しか頭にないと、計り知れない大きな問題を見逃すことになるのです。

いやはや、私の頭には単純な図式しかなかったかもしれません。

食品に記載されている原材料などを見て、「コレが入っているから良くない」と思い買わないこともありました。いや、今でもあります。

それだけじゃなくて何がどういけないの?と思いながら読んでいると、添加物の一つが悪いのではなく、重複して入っていること、つまり大量摂取。そして組み合わせに安全面があるかというのが疑問とも。

なるほど。と納得しました。

そして、大切なのは自分自身で判断することとも。

実際に食品を選ぶのは私たちです。それを口にするのは私たち消費者です。
「そんなふうにつくられているなら、食べたくない」
「高いお金を出しても、無添加のものがいい」
「安全性も大事だけど、やっぱり安いほうがいい」
「そもそも添加物に関心がないし、気にしない」
そのどれを選ぶかは、消費者の自由です。

もうさ、全部思ったことあるな~ってなっちゃいましたよ。

若い頃は全く添加物なんて気にしてなかったし、なんでも安く買えれば良いとも思ってました。

まぁ面白いもんで、体を壊すとそういうのが気になっちゃうんですよね。だから原材料とか気にして見てたわけなんですが、そこも少々間違っていたのか。と思い知らされました。

そして、その判断材料と言うのが「事実」を知ること。と安部さん。

で、この本はそういう本だということなんですね。

消費者になってわかること

最初の方には、食品添加物をどのように売るかなど、安部さんが働いていた頃のことが書かれています。

土色のタラコやシワシワの大根が添加物に一晩漬けただけでよみがえることや、日持ちのしない麺や扱いにくい食材のこと。

そんな安部さんの人生を変えたのもまた、食品添加物だったんです。それは娘さんの誕生日にミートボールが並んでいたというもの。

口に入れるとどんな食品添加物が入っているのかが分かるんだそう。

おぉ、職人!なんて思ってしまいましたが、そのミートボールは食品添加物の味がしたと。そして、それは、自分が開発したものだったと。

発端はそのメーカーが「端肉」を安く大量に仕入れてきたことでした。端肉と言うのは、牛の骨から削り取る、肉とも言えない部分。現在ではペットフードに使用されているものです。
~省略~
元の状態では形はドロドロ。水っぽいし、味もなく、とても食べられたシロモノではありません。これを食べるものにするにはそうしたらいいか。

このミートボールに加えたのは、

・卵を産まなくなった鶏のミンチ
・組織状大豆たんぱく
・ビーフエキス
・化学調味料
・ラード
・加工でんぷん
・結着剤
・乳化剤
・着色料
・保存料
・PH調整剤
・酸化防止剤
など

2005年に出されている本なので、今は違うでしょ?と考える方もいるかもしれませんが、今もこれ以上に入っている食品はたくさんあります。

もちろん国で許可されているものです。

そんなミートボールを、子どもに食べさせないようにしたと書いてあります。

しかし、自分の「生涯の仕事」は何かがおかしい。
なんのためらいもなく、添加物を売りさばくことしか頭になかった自分。営業成績が上がることをゲームのように楽しんでいた自分。職人の魂を売らせることに得意げになっていた自分・・・。

これは食品に関してではないんですが、そういった気持ちわかるわぁ~って、ちょっと泣きそうになってしまいました。

ウソが苦手でモノを売るのがあまり得意じゃないんです。自分が良いと思ったものは熱弁しますが、なんか違うよな~って思うものをうまく語れない。

でも、若い頃は営業成績や売り上げとか気にして、頑張ってたんですよね。お給料にも関わりますから。

でも、やっぱそうじゃないって思うのは、消費する側になったときなんですよね。

安部さんも本の中で言っています。「罪悪感」。

本当は気が付いているんじゃないか?

「食品の裏側」には、様々な食品について書かれています。

・明太子
・ハム
・梅干し
・たくあん
・しょうゆ
・みりん
・日本酒
・塩
・砂糖
など

もちろん食品添加物の説明も分かりやすくかかれています。

そう言えば、両親が子供の頃は今みたいに添加物が入った食品は少なかったんじゃないかと思います。

「子供の頃に食べた、ばあさんが漬けた漬物はおいしかったのよね~」なんて母は言います。

でも、家では台所で使う調味料には添加物が入っているし、子供の頃に両親が忙がしくてコンビニやスーパーのお弁当で済ませることもありました。

食品添加物が入っていることは知っているけど、もしかしたら細かいことは知らないのかもしれません。

もしくは、安いし簡単だから使うのかもしれません。

細かくて分からない添加物もあるでしょうが、実際に青空市場などに出向いて食べたものの味が違う事は分かっているんじゃないかって思うんです。

青空市場じゃなくても、無添加食品を取り扱うお店で買った食材は味が違います。

最近は一般のスーパーでも増えてますよね。で、増えてるってことは買う人が増えてるってことですよね。

分かってるけど買っちゃうってことの方が多いのかな~。なんて思ったり。

本当に知らないこともある

本の中で面白い書き方をしている部分があります。

独身のN君と、主婦のF子さんの食事内容とその添加物の量についてです。

N君は、コンビニで買ったサンドイッチやカップラーメン、スーパーのお弁当などです。

F子さんは、主婦なので手作りの朝食、デパ地下の太巻き寿司、夜はカレーといった一般的な食事内容です。

添加物の量を見ると、N君とF子さんはほとんど変わらないということ。

ここで問題なのはやはり、添加物の過剰摂取だという事なんですね。

 

添加物の問題は毒性だけでなく、子どもの味覚も壊してしまうかもしれないというんです。

いや、むしろそれが問題なのでは?と思いました。で、そう書いてありました。

大人なら自分で判断して買うことや使うことができるからまだしも。子どもはその味がなつかしい味になっちゃいますよね。

母が「ばあさんの漬けた漬物がおいしかった」と言ってたように、それは自然で作った本当の味なんだろう。

私は30代ですが、おそらく本当の味を知らない食品や食材は多いと自分では思います。

だって、子供の頃から細長いビニールに入った青ゼリー状の液体を好んで飲んでましたから。

たまに本物の味を知りたいと旅に出ることもあります。

でも、本当は毎日のことなんですよね。

 

この「食品の裏側」~みんな大好き食品添加物~には続編があります。

「食品の裏側2」~やっぱり大好き食品添加物~です。

2014年に発行されたもので、そちらには添加物のことがもう少し細かく記載されています。また、農薬のことにも触れています。勉強になります。

 

さて、この2冊を読んで、私は痩せることができるんだろうか。

多分、出来ると思います。食べるものが減るから。

知らなきゃいけないってこともないですが、知ってて損はない本です。