最近は林先生と池上さんばっかりだなぁ。と思いつつ、やはり勉強になります。
今回のニッポンドリルでやっていた「初詣の前に明治神宮を学ぼう」。
混雑を回避する秘密のルート大公開!とあったのでしっかりチェック。
公開したら混むのでは?と思ってしまいましたが、どんなルートなんでしょうか?
また、来年は60年ぶりの最強ご利益があるというんです!
明治神宮
初詣の参拝者数日本一の明治神宮。毎年三が日の参拝者数は300万人以上にもなるんだそう。
明治神宮に祀られているのは、「明治天皇」と「昭憲皇太后」。1920年(大正9年)に創建されました。
広さは東京ドーム15個分。森は人の手で作られた人工の森です。
明治神宮の初詣で見逃せないポイント
1、表参道は初日の出が見えるように設計された
2、代々木の地名の由来になった木がある
3、断崖絶壁から切り出した日本一の二の鳥居
4、誰も知らない!?縁起の良い曲がり角がある
5、約60年ぶりの特別な初詣ができる!ご祭神が近くにいる
5つの見逃せないポイントの後に、混雑を避けるルートも紹介。
1、表参道はが「初日の出」が見えるように設計された
JR原宿駅を下りたら渋谷方面へ。約1分ほどで見えてくるのが一の鳥居。
この鳥居から参道に入ると思っている方も多いみたいですが、実は違うらしいのです。
え?違うの!?って、ちょっと驚いてしまいました。
原宿界隈で「参道」と言えば?
そう、表参道が明治神宮の参道になるんですね。
表参道の交差点には、参道の入り口として高さは18メートル、柱の直径1.8メートルもの大きな鳥居が設置されていたんだそう。杉や松の大木で作られ、金具には金箔が施されていたんだそうです。
なんと、その鳥居は創建を祝う鳥居として期間限定で設置されてたんだって。
その表参道、実は、正月に初日の出を見るために設計されたもの。日差しが明治神宮に差し込むようになっているんだそう。
参拝前か参拝後にチェックしてみてはいかがでしょう。
2、「代々木」の地名の由来になった木がある
一の鳥居から参道に入ります。鳥居の前でまず一礼を。
一の鳥居から歩くこと5分。左手に見えてくるのが竹に囲まれた木。
この木は、代々生まれ変わってきたもみの木で、昔から旅人の目印になっていたほど重宝されていたんだそう。
林先生が解説されています。
今、明治神宮となっている場所はかつてはあれ地でした。先ほどの木が生えている場所には、なんと高さ54メートル、幹の直径10.8メートルもあるもみの木が生えていたんだそうです。
この木に登ると江戸城をのぞき見できたしまったので、「木登り禁止令」も出ていたと言います。さらには、幕末の黒船来航をこの木の上から見ていた人もいたという話も残っています。
それほど大きなもみの木が、代々この地に生え続けていたことから、この地は「代々木」という地名になったわけです。
「ほぉ~~!!」と大声で言ってしまいました(*”ω”*) しかも一人で!!
おもしろ~い。他にも地名の由来を調べると面白いかもしれませんよね。
3、断崖絶壁から切り出した日本一の「二の鳥居」
二の鳥居は高さ12メートル、幅17.1メートル柱の直径1.2メートルで、木造の明神鳥居では日本一。
今あるものは2代目で、1代目は明治神宮とともに大正9年に創建されたものの、昭和41年に雷が落ち破損してしまったんだそう。2代目は昭和50年に創建されたもの。
鳥居に使われている大木は、台湾の丹大山という場所から切り出されたというもの。その気を運ぶトラックの車道をつくるだけでも1年間かかったと言われているんだそうです。
巨大檜が切り出された場所は、標高3300メートルの断崖絶壁。運ぶために山を切り開き道をつくるところから始まったんですね。谷に橋をかけるなどもしたんだそう。
4、誰も知らない!?縁起の良いが「曲がり角」ある
二の鳥居をくぐり、突き当りを右に曲がれば拝殿はすぐそこ。
この、曲がり角。直角に曲がるように見えますが、実は88度に曲がっているんだそう。
なぜ直角ではないのでしょうか?
それは、末広がりの八を重ねてゲンを担いだのではないか?と言われているんだそうです。また、設計者が参拝者の幸せを願いこだわったとも言われているんだそう。
5、約60年ぶりの特別な初詣ができる!ご祭神が「近くにいる」
第三の鳥居をくぐり、南神門を抜けると現れるのが拝殿。
今、御賽銭箱の向こうには仮殿があり、非常に近くにご祭神がいらっしゃるということ。
どういうことかと言うと、現在、拝殿の奥にある本殿の屋根を改修中で、そのため仮の社殿にご祭神が鎮座されているんですね。
この仮殿、通常の本殿に比べ10メートル以上も手前にあり、より近くにご祭神を感じられるというもの。
それが約60年ぶりとなり、2019年の初詣は特別なお参りができるとお考え下さい。とのこと。
生きているうちに二度とこないかもしれない。なんて言われたら、行っちゃうよね~(´▽`*)
明治神宮の初詣で得する3つのポイント
今回番組内で案内してくれたのが神職の廣瀬さん。廣瀬さんが混雑を回避できる方法と時間帯を紹介してくれました。
また、初詣で得するポイントも紹介してくれました。
1、混雑を回避するには「北参道」「西参道」ルート
2、明治神宮のおみくじには和歌が書いてある
3、都内有数の縁結びスポットは庭園
1、混雑を回避するには「北参道」「西参道」ルート
通常の明治神宮の参拝では、入り口から拝殿まで約15分。しかし、三が日の初詣は2~3時間かかると言われています。
多くの人は南参道から入りますが、その他にも「北参道」「西参道」があり、そちらから来ていただくのもお勧めです。と廣瀬さん。
北参宮の最寄り駅は代々木駅。駅から歩いて約11分。
西参道の最寄り駅は参宮橋駅。駅から歩いて約9分。
比較的混雑が回避できるとのことですが、確かに毎回、駅から近い南参道へ行ってしまいます。
≪混雑しない時間帯は午前5時~午前10時≫
混雑しないタイミングは午前10時より前。とのこと。
午前10時ころから混み始めるらしいのです。
混雑する時間帯は、12月31日から日付をまたいで0時から朝の5時まで。
自宅で年越しをした参拝者が増えるのは朝10時からなので、その間の4~5時間が狙い目なんだそう。
2、明治神宮のおみくじには「和歌」が書いてある
明治神宮のおみくじは他の神社のおみくじと違うところがあります。
それは「吉」や「凶」が書かれていないという事。書かれているのは「和歌」。
なぜ「吉」や「凶」が書かれていないかを、廣瀬さんはこう言っています。
実は明治神宮の神様「明治天皇」そして「昭憲皇太后」は、たくさんの和歌を作られたんですね。
神様のことばが直接残っている神社って少ないんですよね。
そこで、神様直々の言葉で運勢を占うおみくじにしたんだそうです。
願いを先に考えておみくじを引くと、その答えを和歌が導いてくれるとのこと。
また、明治神宮には「守護矢」があります。魔を払ってくれる「破魔矢」と似ていますが、明治神宮では魔を払うだけでなく、神様の守護をいただけるようにとこの名前が付けられたんだそう。
3、都内有数の縁結びスポットは「庭園」
明治神宮で有名なパワースポットには「清正井(きよまさのいど)」がありますが、この他にもあまり知られていない縁結びのスポットがあると言います。
その場所があるのは、二の鳥居から少し行ったところにある「庭園」
実はこの庭園、明治神宮ができる前からあったんだそう。
明治天皇が昭憲皇太后の健康のために、この庭園を散歩する場所として整えられた場所なんだそうです。
・釣りができるように「釣り台」
・休憩できるよう「お茶室(隔雲亭)」
・皇后の好きだった「菖蒲田」
など、
皇后のために様々なものを造り、明治天皇の愛の詰まった場所として縁結びのご利益が授かれると言われているんですね。
拝殿の方へ参拝者が流れていくので、ねらい目はお正月とのこと。
明治神宮の豆知識
上の「見逃せないポイント5つ」「初詣で得するポイント3つ」以外にも、番組内ではいくつかの豆知識も紹介されていました。
外国人参拝者から最も人気のスポット
参道にあるのが積み上げられたたくさんの酒樽。
毎年、明治神宮に全国から奉納された216の日本酒の樽ですが、外国人のインスタ映えスポットになっているんだとか。
酒樽が奉納されることは神社ではよくあること。明治神宮は、酒樽の向かいに神社でも珍しく「ワイン」も奉納されています。
明治天皇は積極的に西洋文化を取り入れていました。ワインもそのうちの一つだったことから、ワインの産地で知られるフランスのブルゴーニュの生産者から、2006年に奉納されたのが始まりなんだそうです。
あるのは知ってたけど、何であるのかは知らなかったなぁ。「へぇ~」とまたうなってしまいました。
参道をきれいにする「はきやさん」
明治神宮には、境内を掃除する方がいらっしゃいます。親しみを込めて「はきやさん」と呼ばれています。毎日清掃しているそうです。
だから明治神宮は落ち葉も落ちていないんですね。
この「はきやさん」。3メートルもの長い竹のほうきを使っていますが、普通のほおきよりも先が平たいほうきを使っています。
普通のほうきでは落ち葉以外に砂利もはいてしまうため、玉砂利をはかないようにするためなんだとか。
しかも、このほうき。すぐに傷んでしまい、3日ほどで先がすり減ってきてしまうんだそう。そうしたほうきは使えないので、そのたびに新しいほうきを自らはきやすい形で作るんだそうです。
ハートマークの金具
第三の鳥居をくぐると、南神門が出迎えてくれます。
≪見逃しポイント≫
この南神門の中の金具。ハートマークなんです。
実はこのハートマーク、神社にとって大切な意味が込められていると言います。
林先生が解説してくれています。
確かにこちらの金具はハートの形に見えますよね。
ですから、これはもう「縁結びのご利益がある」というふうにおっしゃる方も多いんですけども、実はこれ「猪目」。字のごとくイノシシの目を意味しております。
この「猪目」は古来から「日除け」や「魔除け」に使われておりまして、その理由としては、イノシシは山火事が起こると一目散に逃げる動物だから。という事で、この形になっていると。
神社仏閣と言うのはほとんどが木造ですから、こうした猪目を施した金具が多いですね。
そこには「火事にならないように」という願いが込められていると。
魔除けという点で言うと、刀のつばにも施されていることがあるんだそうです。
荒地だった明治神宮に森をつくった奇跡の物語
最後に、明治神宮の森がどのように造られたのか。というのもやってました。
100年前は荒地だった明治神宮。その場所を広大な森へと変貌を遂げたのは一大国家プロジェクトでした。
1915年(大正4年)に明治神宮創建が開始されます。そこには、明治の経済界を引っ張ってきた「渋沢栄一」。設計には、建築界で初めて文化勲章を受章した「伊藤忠太」が関わっています。
伊藤忠太さんのことを林先生が話されてました。
神社仏閣の設計の第一人者と言ってもいい方ですよ。
どんなものを他に設計されているか?
「平安神社」。こういう和のものから一転してこちらもそうですね「築地本願寺」。
≪【建築】という用語を生み出した≫
これまでは建物を作ることを「造家(ぞうか)」と言っていました。まぁしかし伊藤忠太先生はですね、造家だとただ単に建物を作りましたよって言う様な、ニュアンスとして少し物足りないとお考えになって、「建築」を使うことを提唱されたんです。
家はただ造るんではなくて、築いていくものだと。
で、もともとの「architecture」という言葉が「建築」となって今でも我々が使っていると。
明治神宮創建の重要な問題
その問題とは、神社には必ず鎮守の森が必要不可欠ですが明治神宮は神社なのに森がない。ということ。
畑だらけの荒れ果てた土地を神社のふさわしい森に変貌させるのは至難の業でした。
そんなプロジェクトのリーダーに任命されたのが「本多静六」。ついた愛称は「公園の父」。
林先生が解説です。
本多清六さんが設計された公園はどんなものがあるか?
まずはこちら「日比谷公園」これは日本で初めての近代様式の公園ですね。今も本多清六が設計したまま残っていると。
そして、修学旅行でよく訪れる、定番と言ってもいいあの公園も実は本多清六さんが設計したものです。「奈良公園」。
それだけじゃないんですよ。公園だけじゃないんです。ある有名な温泉の発展にも実はこの本多氏が大きく関わっているんです。それが「湯布院温泉」。
この他にも北海道から鹿児島まで、様々な公園や施設を手掛けている本多清六さんですが、大小合わせて数百にもなるんだそう。
100年以上先まで計算し尽くされた明治神宮の森
本多清六は、実は林学の研究者でもあったんだそう。
大学時代、最先端の林学を学ぶためにドイツ(ターラント高等山林学校)へ留学すると、4年の課程をわずか2年で卒業。日本ではじめての林学博士となります。
明治神宮の森の設計を任せられた本多清六の立てた計画は「永遠に続く森」という壮大なもの。
人の手を加えなくてもどんぐりから常に若い木が育つ常緑広葉樹。広葉樹の森であれば、途絶えることなく自然に世代交代していくという本多清六の計画。
しかし、「伊勢神宮や日光東照宮のような針葉樹の葉がいいに決まってる」と、当時の総理大臣、大隈重信に反対されてしまうのです。
当時、神社の森は高くまっすぐ伸びて荘厳に見える針葉樹が一般的だったんだそう。
けれど、本多清六は明治神宮の土地に針葉樹が適していないことが分かっていました。それは、針葉樹は汽車の煙に弱いというもの。
しかししかし、やはり総理大臣に反対されてしまいます。
そこで本多清六がとった計画は、針葉樹と常緑広葉樹を同時に植えるという事。
番組内では本多清六が描いた「未来予想図」も。50年後、100年後、150年後と木の育ちが描かれていました。
最初はスギなどの針葉樹が多くありますが、数十年後には針葉樹は枯れてなくなります。枯れた針葉樹が朽ちて土になると、広葉樹の養分になり広葉樹が主役の森となる。
こうして本多清六は大隈重信を説得したんだそう。
2020年東京オリンピックの年は、明治神宮の森ができて100年になるそうです。
いやぁ~面白い!
ん?そういえば、初詣の回避するルートはちょっとしかやってなかったな。と、少々残念な気持ちになりましたが、それでもかなりの勉強量です。
どうしようかな。毎年混むのが嫌で近くの神社だけど、今年は明治神宮行っちゃおうかな。って思っちゃいますねこりゃ。
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