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林修のニッポンドリルに学ぶ【姫路城】マニアが教える楽しみ方とは?

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一週間が早すぎる。前回、林先生のニッポンドリルで「出雲大社の正しい参拝方法」をやっていて行きたくなりましたが、今回は姫路城。

そう思うと、日本で有名な観光地にはあまり行ってないかもしれない。海外ばっか。やっぱり言ってみたくなります。

そしてやはり自分用。行った時に参考になるようにメモります。

姫路城

姫路城は兵庫県にある日本のお城ですが、天守や櫓などが有名で、国宝や重要文化財に指定され、世界文化遺産にも登録されています。というのは有名なので、皆さんご存知ですよね。

その白さから、別名「白鷲城」とも呼ばれていますが、最近(2015年)には「平成の大修理」とされる改装を終えニュースにもなっていました。まだ記憶に新しい。

林先生曰く、現在で見学できるお城は200ほどらしいのですが、「国宝」「世界遺産」に認定されているお城は2つしかないと。

それが「姫路城」と「二条城」。

人々を魅了する「姫路城」の楽しみ方

今回は、姫路城を研究する学芸員の工藤さんという方が案内していました。

1、姫路城はまず全景から見るとより楽しめる

2、最も幻想的な茜色の姫路城が見えるスポット

3、姫路城の内部は最強のシェルターになっている

4、日本でここしかない国宝の個室トイレ

5、空襲から守るため姫路城を黒くした

 

1、姫路城はまず全景から見るとより楽しめる

姫路城に行くには、JR姫路駅で下車します。

駅を下りるとすぐ目に飛び込んでくる姫路城。駅から見えるお城は小田原城など他にもあるそうですが、ここまできれいにみられるお城は姫路城だけなんだそう。

しかし、お城にすぐ行くのではなく、姫路城を一望できるという場所へ。

そこが「イーグレひめじ」という建物。

東京ドーム5つ分もあるという姫路城の端から端まで見渡せるそう。

しかも、石垣の端から端まで見渡せるのは「イーグレひめじ」だけなんだそうですよ。

全景を見渡して「当時の武将になってお城の攻略を考える」というのもお城好きの楽しみ方と番組内で言っていました。

なるほど!それはイイかも。です。

2、最も幻想的な茜色の姫路城が見えるスポット

全景を見終えたら天守へ。

姫路城は時代劇などで「江戸城」として使われているんだそう。江戸城と姫路城とは似ていたからなんだそう。

門をくぐり左に進んでいくと左手にあるのが通称「女坂」。

女坂の途中で後ろに振り向くと姫路城が見えます。ここから姫路城を見るのに良い時間は夕方。

夕日に照らされた姫路城は、全面茜色に染まり何とも幻想的。

特に今の時期は空気が澄んでいる日が多いので、赤く染められた姫路城が見やすいそうです。

夕方に見るとなると、お城を回った最後のポイントにしても良いかもしれませんね。

3、姫路城の内部は最強のシェルターになっている

美しいだけではなく要塞としての一面を持つ姫路城。店主の内部は暗くて地味な作りになっています。

大きな倉庫になっていて、【最強のシェルター】と考えてもらったら。と工藤さん。

敵に攻め込まれたときに、城内で何日も戦えるように計算されて作られているんだそうです。

外から見ると5階建てに見える姫路城ですが、内部は地下を含めて7階になるそうです。これも、攻めてきた敵を惑わす造りになっています。

4、日本でここしかない国宝の個室トイレがある

戦う城として作られてきた姫路城は、これまで戦火に巻き込まれていません。だからこそ内部には、歴史的に貴重なものが残っているんだそう。

そんな中、日本で姫路城にしかない国宝の「個室トイレ」があります。

ここは普段は公開していないそうです。

全国である国宝の中でも、個室トイレ込みで国宝に指定されているのは姫路城だけなんだそう。

甕も備前焼で、今では大変価値のあるもので、割れてもなくきれいに残っています。

また、当時の建築技術を知ることのできるお城で、窓際に溜まった雨水を外に排出できるようになっている筒なども番組内で紹介されていました。

5、空襲から守るため姫路城を黒くした

第二次世界大戦中、日本にある多くの城が焼失しましたが、その危機から姫路城を救うために、市民たちは白い姫路城を黒くしました。

城内に小さな金具がありますが、これは戦時中に付けられたフック。

白い天守だと目立ってしまうため、黒い網をフックにかけ目立たなくしたんだそう。

そのおかげなのか、焼け野原にたたずむ姫路城。何ともロマンティック。

第二次世界大戦の他にも危機があったと林先生が解説されています。

≪1868年戊辰戦争≫

戊辰戦争は、徳川幕府と西郷隆盛の率いる官軍との戦いになったんですけども、姫路城が攻められた時に、お城には、すでに、殿様はいなかったんです。

戦う前に降伏していたので、姫路城は戦火に巻き込まれることはなかったと。

≪1873年廃城令≫

廃城令とは、お城は軍事施設として使うもの以外取り壊すよう明治政府が指示した総称。

この時姫路城は、売りに出されたんです。

当時の値段で23円50銭。今で言うと10万円くらい。

で、実際に買った方がいてですね、その方何で買ったかと言うと、瓦とか釘とかを再利用しようと思って、ようするに資源と見なして買ったんですけども、なにしろお城ように作られたものは一般家庭ではサイズが合わないので、結論から言うと「これは使えない」ということで国に返したと。

結局解体作業の方がお金がかかってしまうと。

 

姫路城だけではもったいない

天守以外でも姫路城のお勧めを紹介していました。

「西の丸」松越しの姫路城

天守の方向から西に向かって歩いて行くとある「西の丸」。多くの撮影でも使われた西の丸。ここから見る松越しの姫路城が美しいと言われているそうです。

西の丸には、戦国時代の美女がいた男子禁制の場所があるそう。それが「化粧櫓

≪悲しきヒロイン千姫≫

徳川家康の孫でありながら、秀吉の息子豊臣秀頼と7歳で政略結婚した千姫。

その後、豊臣家と徳川家の戦い【大坂の陣】では、豊臣家に嫁いでいたため祖父の家康と闘うことになり、夫を祖父に殺害された悲劇のヒロイン。

徳川政権になり助け出された千姫が住んだのが姫路城。

その時家康から、当時、化粧料と呼ばれた嫁入りの持参金で建てたのが化粧櫓。

 

現在では一般公開されています。

長い廊下を進んでいくとあるのが重厚な扉。ここから先が男子禁制だった場所です。

千姫には身の回りの世話をする女中が40人いたんだそう。その女中たちが生活していたことから男子禁制になったそうです。

当時の美女はどんな化粧?

当時の化粧を丸山桂里奈さんが再現していました。その慣習を行ったポーラ文化研究所の村田さん。

そう言えば、昔の人の髪型の本を見たくて調べたら、ポーラで出してたっけな。ポーラさんすごい。

・白い肌(白塗り)
・眉毛がない
・お歯黒

この3つにはそれぞれ意味があるんだそう。

【白い肌(白塗り)】

当時は電気がなくロウソクで生活をしていました。ロウソクの明かりで塗った白が温かみがあり柔らかく見え、色っぽく妖艶にも見えたんだそう。

【眉毛がない】

眉毛は通常表情が出る場所。眉を剃るのは、内面のものを見せないよう、表情を分からなくさせるためだったんだそう。

【お歯黒】

お歯黒の黒は、他の色に染まらないということから、心変わりしないという証拠。と村田さん。

お歯黒は日本で一番不対化粧なんだそう。林先生が解説されています。

1700年前に日本が弥生時代だったころ、中国で書かれた「魏志倭人伝」にはこのように出ています。

【黒歯国(こくしこく)】

これは卑弥呼も出てくるような本なんですけども。

お歯黒の習慣というのは明治まで続いたんですけども、外国との交流が盛んになると、向こうの人から見ると、奇妙だ。醜い。と言われて、習慣としてなくなっていったと。

 

日本庭園【好古園】

西の丸からお堀を挟んである「好古園」。

好古園が完成したのが1992年。当時はまだ姫路城が世界遺産登録されておらず、周辺の景観強化の目的に作られたものなんだそう。

日本の美を追求したと言われている「好古園」ですが、庭園の背景には姫路城を楽しめるというロケーションはなによりの特徴なんだそうです。

松や竹の庭園もあり、9つの庭園が楽しめるとのこと。

今年の紅葉は少し遅めで、今が旬だそうですよ。

ライトアップは12月2日まで。

また、姫路はアナゴが有名で、穴子重が食べられる食事処も見逃せません。

姫路城の豆知識

毎回、林先生が教えてくれる豆知識も楽しみで、さすが林先生!と見逃せなくなってしまいます。

お城のことを「天守閣」というのは正確な表現ではない

え?となりました。天守閣って言っちゃいますし、聞くこともあります。

正確には、天守閣ではなく、「天守」なんだそう。天守閣と言うのは俗語なんですね。調べたらウィキペディアに書いてありました。

また、お城の上の部分を天守閣だと思っている人も多いそうです。

・・・いや、思ってましたよ。

お城全体のことを「天守」というそうです。

しかも、お城と言うのは、内堀、中堀、外堀と、お堀を含めた全部のことを言うんだそうです。

姫路城は黒かった

姫路城と言うと「白」というイメージですが、元々は黒かったんだそうです。

姫路城は代々城主が変わっていて、今の形になったのは1609年、池田輝政という武将が城主だったとき。

その2つ前の城主は豊臣秀吉。

なぜ、黒から白に変わったのか?林先生が解説されています。

【姫路城が白いのは徳川家康が威厳を出すため】

徳川家康の名で建てた城、姫路城、あるいは彦根城、名古屋城、そして江戸城も、元々白だったと言われています。

逆に秀吉やその配下だった武将が建てたお城の多くは、黒かったと言われているんです。

これは専門家によるとですね、戦国時代、戦乱が多かった時期は黒く威圧感のあるお城。そして、戦乱が終わった江戸時代になると、膨張色の城で威厳を感じさせたのではないか。と言われています。

 

桃の鬼瓦

天守から北東の位置にある鬼瓦は桃の鬼瓦になっています。

鬼瓦が桃になっているのは、鬼退治をしてもらうためなんだそう。

桃の鬼瓦がある北東は鬼門の方角ですが、桃太郎の話にちなんだと言われているそうですが、その解説を林先生がされています。

あくまでも一つの説であるということは前提として申し上げておきたいんですけども、北東が鬼門であるという事はご存知の方も多いと思うんですね。

そして、各方角に動物があてはめられてるということもご存知の方も多いと思います。

実は、方角毎に果物もあてはめられているんです。

これは元々中国の考え方なんですけども、東には「李(すもも)」、南には「杏」、西には「桃」、北には「栗」。

鬼門が北東ですよね。その反対の方向、いわゆる裏鬼門。ですから、裏鬼門に「桃」。桃太郎が、戌、酉、申をひき連れて(裏鬼門に位置する動物が戌、酉、申)、鬼を退治しに行く。というお話になる。

 

三神が食べられる【すくね茶屋】

姫路と言えば「揖保乃糸」。姫路市の横を流れる揖保川の水で作られたそうめんです。私も大変お世話になってます。

揖保川の水流は水車での製粉に利用され、素麺を運ぶ水運としても使われていたんだそう。

その揖保乃糸の中でも、「幻の素麺」と呼ばれる最高級素麺が「三神」と呼ばれているもの。

三神は総生産量の0.2%しか流通していないそうで、23束5400円。

揖保乃糸は430軒の工場で分担して作られているそうですが、作ることを許されているのはわずか3軒。毎年、素麺組合が選抜指定した熟練の製造者にしか作れないんだそう。

特徴は何といってもその細さ。通常1ミリ程度の麺ですが、三神は0.55~0.6ミリ程度。カッペリーニより細い!いや、むしろカッペリーニは通常の素麺くらい!

その三神が食べられるのが、山菜料理屋「すくね茶屋」です。

こりゃ行かないとな!

林先生が素麺に関しても知識を定義的に明確に論理的に披露してくれています。

普通の素麺ってどういうものですか?

定義は簡単ですから。

材料は小麦、水、塩。簡単な話で、直径が1.3ミリ未満が素麺。

1.3ミリ以上、1.7ミリ未満、これが冷や麦。

1.7ミリ以上がうどんです。

やはりパスタと似ている。と思ったのは、以前、何故かパスタを集めたことがあったからです。

 

やっぱりおもしろい。そして行きたくなります。毎回行きたくなるだけで、私はいつ行けるんだろう。いや、姫路城ならすぐ行けるか?

化粧櫓も行きたい。好古園も行きたい。

と、カレンダーをのぞき込んで休みを確認するのでした。

12月2日までって無理だ~~( ;∀;)

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