心にぐっとくる漫画

いくえみ綾【I LOVE HER】キュンキュンが止まらない

心にぐっとくる漫画1

NHKの「なつぞら」を見ていたら北海道弁が出てきて、北海道弁と言ったら私の中で「北の国から」か、大泉洋か、松山千春か、いくえみ綾で、急にI LOVE HERを読みたくなって読んだら、キュンキュンが止まりません。

「行くべぇか」
「やめれ」
「きえれ」
「○○したっしょ」
「○○だべや」
「○○したべ」
「○○なのかい」
「やっくい」

漫画の中にもけっこう北海道弁が出てきます。

「I LOVE HER」は、1993年5月から1994年9月までマーガレットに連載されていた漫画です。

マーガレットは読んでなかったので知らなかったんですが、初めて読んだのは高校生でした。友達の家に遊びに行った時に置いてあって読んだらはまりました。

それ以来、いくえみ綾の漫画を読んでいます。

読み返したら、「何だこれ?」と言うようなシミがついている。醤油か?ドレッシングか?おそらく、餅でも食べながら読んだんだろう。

※注意:ネタバレありです。

I LOVE HERのざっとしたあらすじ

両親の離婚をきっかけに札幌に引っ越すことになった高校1年生の花。付き合っていた男の子とも離れ離れになってしまう。引っ越し早々、引っ越し先の隣に住む男性とママと3人で花の家でスキヤキを食べるが、この男性、実は転校先の学校の担任の新堂だった。
花と新堂を中心に動く、教師と生徒の恋愛ストーリー。

こんな先生いたら、絶対すきになっちゃうね。って思って読んでたんですが、何回読んでも、何歳で読んでも、「こんな先生いたら絶対好きになっちゃうね」なのです。

そのくらい新堂先生は魅力的。いや、奥田民生風だから?

いくえみ綾先生は(先生と呼ばせてもらう)奥田民生のファンだったという事もあって、いくえみ先生の漫画には奥田民生風の男性が描かれていることが多いです。

新堂先生は25歳の設定ですが、高校生の頃の25歳って大人だなって思ってたけど、今考えると若いよね。25歳って。

25歳と16歳。9個差かぁ。16歳で9個上はでかいよな。今の年齢で9歳離れてても特に何も思わないが・・・。

高校生の頃の自分と今の自分が、行ったり来たりしてしまうんです。

あのころの気持ちに戻れるのはなんだか恥ずかしかったりしますが、私にとって「I LOVE HER」はそんな漫画です。

I LOVE HERの主な登場人物

三賀 花(さんがはな)主人公の高校生の女の子
新堂 央人(しんどうひろと)花の担任でお隣さん
西脇 艶香(にしわきつやか)花の同級生でライバルになる美人な高校生
麻尾 貴大(あさお )花の元カレ
ママ花のママ
芙美(ふみ)新堂先生の元カノ
宮本さっちゃん花のクラスメイト(女子)
小高(おだか)花のクラスメイト(男子)

新堂先生も好きだし、花ちゃんも好きだし、 艶香も好きなんですが、なんだかんだでママがかなり良い。ママが可愛い。

大人になって読むと、ママに気持ちの奥の方とか考えちゃう自分がいます。

【I LOVE HER】1巻

両親が離婚して母についていく花。札幌に転校する16歳の花ちゃんから始まります。

札幌まで電車で4時間と言う設定ですが、それまで花がどこに住んでいたのかは描かれていません。

旅行好きとしては考えてしまいます。札幌から電車で4時間あったらどこまで行けるか。う~ん・・・。函館か?いや、上の方かもしれないな。旭川か?いや、旭川は4時間かからないかもな・・・。

・・・どうでも良いか。(*´з`)

 

1巻の始めは、引っ越した先の隣の新堂が、転校先の学校へ行ったら担任だった。という流れです。

新堂先生は皆からも好かれ「新ちゃん」とも呼ばれています。花は花で、親しみやすいのかすぐに友達ができます。

クラスの中で一人浮いているのが西脇艶香という美人さん。

新堂先生と西脇艶香の関係を怪しんだ花でしたが、艶香との会話の中で、「艶香」の名前の由来を聞きます。

艶香:パパが愛人のホステスの名前をつけたのよ

花:ファンキーなパパだね

この「ファンキー」。I LOVE HERを読んでからやたら使う私がいますが、40歳以降の人に使いやすいですよ!!

「実は昔ヤンチャダだったんだよね」的な、武勇伝的な話を年上の人から聞いたとき、「えぇ~~!ファンキーですね!」って言っておけば丸く収まる。

「彼女と別れた」と言われたり、教室で「花!」って呼ばれたり、お隣同士で一緒にカレーを食べたり。新堂先生と花は学校以外でも共有する時間が増えていきます。

徐々に新ちゃんを好きになっていく花にキュンキュンしてしまうんですが、新ちゃんは

さぼったべ始業式
やーらしーなーふたりで
実は小高とできてんの?

って花に聞いてみたり、花が昔の学校で付き合っていた麻尾と会うことになったと聞いたときに、「ふうん・・・いつ?」と聞いてみたり、気になってる様子はある。

花が麻尾と会った時に車の中で見てるんです。(怪しい感じじゃないよ(;´∀`)たまたまなのかは書いてない)

やだっ!新ちゃんも花ちゃんを!?

って思ってたら、麻尾が花の家の前で待ってて、ママと新ちゃんは微笑んでるんだよ。

え~(*´з`)好きとかじゃない?

とモヤモヤしちゃう1巻。

【I LOVE HER】2巻

麻尾と電話で話すようになった花。親知らずが痛くて機嫌が悪い新堂。そんな新堂に家でママが使っている薬を渡す花。

自分は同じ屋根の下にいることで特別だと思ったいて花でしたが、新堂が引っ越すことになります。

花は、新堂が引っ越しをするときに「行かないで」と本音を漏らします。それに対し頭にチューをする新堂。

えぇ~。新堂先生、やっぱり花ちゃんが好きなの!?って、読んでる方を勘違いさせるところなのか、本心の部分なのかがよくわからない。

あそびにおいで
ファミコンやらしっちゃから

って、花は他の生徒より特別なことは間違いない感じがします。

この頭にチューを、こっそり見ていたっぽいママも可愛いんだ。

 

花は麻尾はデートをしています。しかし、その途中で出会ってしまうのが新堂先生と艶香。

新ちゃんっ
早くハガキちょうだいよっ
ファミコンしに行くからっ

と花。

そんな花に、「なんか変わったね」「別の人みたいだ」という麻尾。自分でもみっともないと思う花。

やだ。かわいい( *´艸`)知らない間に嫉妬しているわけですよ。

 

2巻のメインは新ちゃんへの花の告白。

好きなんだけど
なんかすっごい好きなんだけっ
どー考えても好きなんだけど

ストレートで花っぽい。そして、思い出すのは自分の中高生の頃のこと。甘酸っぺぇ~( *´艸`)腐ってないよね?

思い出したら胸が痛くなった。・・・あれ?胃も痛くなった。なんだ、食べ過ぎか?腐ってたのか?

俺がいなくてさみしんだろ?

と新ちゃん。

さみしーよ俺も

と頭を触る新ちゃん。

・・・ダメだよそれ。反則だよ。「惚れてまうやろぉ~~!

いやぁ~言われた~~~い( *´艸`)

繋ぎ止めるとかわざととかそんなんじゃなくて、本心がぽろっと出たって感じだと思うんです。

新ちゃんの気持ちはあまり書かれていないんですが、複雑なのかな?花はただのお気に入りなのかな?教師だから色々考えてんのかな?とか、深読みしちゃいます。

別の日に「放課後残ってて」と新ちゃんに言われる花は、怖くて学校を後にしてしまいます。

その日の夜に新ちゃんの家に行く花ですが、送ってもらうタクシーの中で

ぜんぶおれがわるい
へたにやさしくして
西脇をその気にさせた
ほっとけないだろ?
なんか・・・もー・・・

と新ちゃん。

え?艶香のことを選ぶってこと?って思ったら

・・・好きとか・・・きらいとか
生徒とか妹とか恋人とか考えないで
だから・・・たとえば今
西脇と・・・花が泣いてたら
西脇んとこ行く

と。

振られたってこと?花は特別だけど艶香の方が特別ってこと?この先の展開はどうなるの!?

続きを読みたくなってしまう2巻です。

【I LOVE HER】3巻

新ちゃんに「西脇と・・・花が泣いてたら西脇んとこ行く」と言われてしまった花。

それでも思いは変わらず、夏休みに入ります。

ある夜、コンコンとノックのする音が。のぞき穴から見ても真っ暗。

近所の人に「“ここの女の子は一人暮らしか”ってワタシ聞かれてね」と言われていたり、ママが言った「となりのプーには気をつけんのよ」という言葉を思い出してしまいます。

そこで電話を掛けたのが新ちゃん。

新ちゃんは

ふーん・・・じゃバケじゃないの?
・・・わかった。
おやすみ

とそっけない感じ。

ガタガタ震える花ですが、台風の中スイカを持った新ちゃんが来てくれます。

たまんない。ツンデレだよ新ちゃん。「惚れてまうやろ~~!

ママが・・・帰るまで・・・・・・いて

と花。かわいい。

カードゲームをしたりテレビを見たり。スイカを食べながら花は言います。

新ちゃん
知ってる?
新ちゃんのロッカーに落書きしたあのバカ男ね
艶香を好きなんだって!

あたし…………あの子
泣かしちゃって………ヘヘ
……泣いたら新ちゃんは
その子のとこに行っちゃうのにね……
でも花もだうじでしょう?

新ちゃんの首元に抱き着く花。新ちゃんも抱き返す。

イヒー(/ω\)キュンキュンしかない!キュンキュキュン!!

その後の新ちゃんの何気ない言葉も良いんだ。

……か
帰るわ

と言う新ちゃんに対し、「え なんで?」「こわ~い」「ずるぅいなんでーっ」と、一人になるのを怖がる花。

~~~
なんか……
やばいだろぉ だって

だから・・・っ
やばいんだって俺がぁっ

くっ(/ω\)たまんないぜ。

気持ちが抑えられなくなっちゃうってことかしら( *´艸`)とか、想像しちゃう。

この後の展開も良い。すんなり行かない感じが良い。

花の住んでいるアパートが火事になります。

新しく住む場所をママと探しているんですが、ママとケンカをしてしまいます。

そんな花は、新ちゃんに電話をかけ「一緒に暮らそう」と留守電に残します。結局家に泊まりはするものの、何もなく学校へ。

その途中で猫をひきそうになりますが、この猫がキーだったりします。

結末が分かっているのにもやもやしたりキュンキュンしたり、話の流れが大きかった3巻。

【I LOVE HER】4巻

時期は文化祭。花は学校に来ない艶香に会いに行きます。新ちゃんは、元カノの芙美と偶然出会う。さらに修学旅行と時間は流れます。

花のバイトしているファミレスに新ちゃんの友達夫婦が来ますが、その友達とは以前あったことがあって知っている花。「猫 見ました?」と話しかけます。

奥さんが「縁結びの猫ね」と言い、新ちゃんの友達は「あーそーなん?アレほんとに復活したん?」という会話を・・・。

バイト先には艶香も来ていて、「央人んち行ってみない?」と誘われる花。

新ちゃんの家で見たのは、玄関から出てくる芙美と体調を崩した新ちゃんの姿。艶香は泣き崩れてしまいます。

翌日、体育館でケガをした花が保健室にいったら、声が出ない新ちゃんと会ってしまいます。

声が出ないので紙に書いて答える新ちゃん。

昨日新ちゃんを目撃した事。艶香がバイト先に来ることを話す花。「なんか言いたいことがあったら言っとくけど」という花に対し、「花には?」と書く新ちゃん。

・・・言えば?」という花に、

ぼくは花がかわいい

と書く新ちゃん。

出たよ!ずるいんだよ新ちゃん「惚れてまうやろ~~!!

いや、すでに花は惚れているわけですが、こんなこと言われたら分からなくなりますわな。

復活したって聞いたり、新ちゃんちから出てくる女の人を見たり、なのに、好きとか嫌いとかじゃなくて「かわいい」ってずるいわ~~。

その後バイト先に来た艶香は、「私 学校辞めるから」と出ていってしまいます。バイト中のため追いかけられない花。終わってから新ちゃんに電話をかけ、艶香が「辞める」と言っていたことを伝えます。

そして

でもしんちゃんもわるいじゃん?
しんちゃんは あたしたちに期待させるもん
先生なら先生らしくしてればいんだよっ
しんちゃんは自分にしょーじきに行動してんのかもしんないけど
しんちゃんには大したことなくたって
あたし達には……すっごく痛いことだってあるんだよ
かわいーとか・・・だいじに思ってくれるのが
かえって・・・つらくなったりするじゃん
・・・・・・
たまにはうそくらいつけよ・・・

と、自分の気持ちを吐き出します。

電話でその話を聞いていたのは、声が出せない新ちゃんではなく芙美でした。

あっちゃ~~~。

しかも芙美、「まちがい電話」と言ったり、新ちゃんの家の鍵を勝手につくったり。腹黒い感じはそんなにしないんですが、したたかと言うか惑わすというか、何とも言えないキャラ。

その後、新ちゃんは「芙美からでんわのこときいた」と花に話します。

花がそばでチョロチョロされんのがやだってゆんなら
やめるよ俺

もう こぉゆうのは
やめるから

え?まじで?ってなった。

泣ける~~~(/_;)

花は花で、「バイバイ 隣に住んでた べんりなしんちゃん」と。

考えてみれば私はまだ17なわけで
今 好きな人が10年後も好きかとゆうと それは あやしくて
もしかして1か月 1週間 あたしだって心変わりはあるわけで

人生は長くて
私にはまだわからない恋愛の種類がたくさんあって
人は出逢って 別れて
パパとママのよーに

だからきっと大丈夫なんだろーと思う
今 楽しくてもつらくても
何も一生に一度きりの出逢いなわけじゃない
運命の人なんてのは思い込みでなんともなるもんだ

私はまだ17だし これからも 生きて
恋をして たくさん知って
こういう気持ちをくり返すのだと思う

高校生の頃、一番好きだったのがコレ。

好きな人にフラれたとか、彼女ができたとか、そんなときのことを思って泣いてたなぁ。そして支えでもあったなぁ。

艶香は艶香で、新ちゃんに「俺 だれとも結婚しないから」「補修受けて追試受けないとダブるから」と説得され、休みの間学校で補修を受けていた。

花はママに、「あんあたがちゃんとお嫁にいくまでは結婚なんてしない」と言われる。

そんな先のこと私には見えないよ ママ

だって人生は長いけど
人は出逢って別れるけど
心変わりは たくさんあるけど

あたしは今17で

ほんとはぜんぜん大丈夫なんかじゃなくて
この先どんな出逢いが私にあるとしても
ほんとは今は そんなのあんまし期待なんかしてなくて
だって今がさみしいからって
そんなの そんなの
思い込みでもいい
今の17さいの この時に
欲しいものがぜったい ある

なのに
また目も合わないかと思うと
嫁どころか 死にたくなるじゃん

割り切ったかと思わせて、やっぱり忘れられない花。かわいい~(/ω\)そして泣ける。

17の頃に本当に欲しいものがあったかって思い出して、おセンチになってしまいました。

始業式の日。トイレから出た花は新ちゃんとばったり会いますが、トイレに戻ります。体育館にいる新ちゃんは気にしているのか、女子トイレのドアを開け「なぜ来ない」と言います。

トイレで終わる4巻。

【I LOVE HER】5巻

新ちゃんは花の手をつかんでいます。

女子トイレに女子生徒が入ってきてしまい、隠れる2人。そこでも手を握る新ちゃん。

花がいやならほんとにもうやめよーと思ったんだけど
俺ぁ花にかまっちゃうよーにできてるらしいな

はぁ~~(*´Д`)また思わせぶりかよ!って思うけど、この感じもキュンキュンしちゃう。

艶香が始業式に来たことも、艶香と仲良くなったことも、「ほんとに花はスゴい」とい新ちゃんに、「ごほうびちょーだいっ」と言う花。

新ちゃんとデート

という新ちゃん。

そんな2人は、ハンバーガーを食べて映画を見て。そして、映画の途中で隣の男に触られてしまった花。

あほか おまえ!
ぐーぜんでそんなことする奴がいるかっ
わざわざそんなカッコしてくるからだよ!
いつものこきたないジーパンで来い
ばーかっ

と新ちゃんは怒るのです。

高校生の頃は「そんな言い方しなくても」と思って読んでたシーンですが、大人になって読んだらちょっと違いました。

いや、物語を最後まで知っているからかもしれませんが、新ちゃんの嫉妬(?)。

新ちゃんは優しいけど、たまに感情をあらわにして怒ったりすることがあります。あと口もけっこう悪い。

そういうのが人間味があるというか、男らしいというか、子供っぽいというか。大人になって読むと「かわいい」と思ってしまう。この辺もキュンキュンしたりしちゃうのです。

その後にスーパーに行く2人。スーパーが初めてでうれしくてつい大量に買ってしまう花。

【花】失敗しちゃった
こんなん買ったらかえんなくちゃなんないじゃん?
ごほーびも終わりだね

【新ちゃん】かえしたくないよ
花ちゃん

【花】信じなァい
新ちゃんはぜったい最後には『先生』になんのよ
いっつも・・・
そぉだもん 知ってるもん・・・

「かえしたくないよ」とかマジ言われてぇ(´-ω-`)

花のアパートまで送る新ちゃん。

ごほーびじゃないんだ
俺が花といたかったんだ
ふたりでいたかったんだ

ちゅっ♡

キャー(≧∇≦)キャーキャー(≧∇≦)

この年になってこんな感情を思い出させてくれたアイラブハー。

 

まだ続きます。

芙美に合いカギを返してもらうという新ちゃん。

艶香に新ちゃんとのことを手紙に書く花。

お見合いをする艶香。そして、お見合いの日に変装して現れる新ちゃん。

そのあとパリにいるという艶香から送られてくるビデオレター。

つやかにビデオを送るため、なんでも撮る花と新ちゃん。

ビデオを撮りながら

結婚でもすっか?

と新ちゃん。

・・・。

結ばれただけで終わらないのが良かった。

 

全巻通して新ちゃんの気持ちは花みたいにたくさん書かれてないんですが、表情がたまらない。

高校生の頃の気持ちを思い出したら、自分の中にある黒い部分が薄れた気がします。

なんだか、明日から少し人にやさしく出来そうな気がする。

 

【I LOVE HER】新書判(昔のやつね。少年・少女コミックに多いサイズ)は全5巻、文庫判(ハガキサイズ)は全3巻です。

『P.S I LOVE HER(I LOVE HERの短編の続編)』は、新書判の「子供の庭2巻」に入っています。文庫判には入っていません。